3人だけでなく、佐久間自身も驚いていたが、彼は続けて万理子に訴える。書かないなら、そのネタは自分が適当に書いて提出するとまで言うと、「それは絶対に許さん」と言う万理子。

それなら自分で書くべきだと続ける佐久間は、「あなたが吉野さんを見てる、その表情が、世界一かわいいんですよ。僕はそれを見ているのが好きなんだ」とまくし立てる。

予想のはるか上の佐久間の発言に、動きが止まる三井と飯田。

目を輝かせながら千明(小泉今日子)への思いをプロットとして書き上げていく万理子(内田有紀)

しかし万理子は、自分に向けられた好意の言葉は耳に入らなかったらしい。「わかりました、書きます」と言い残し、あっという間に立ち去ってしまった。

そしてカフェでノートパソコンを開いた万理子は、目をキラキラと輝かせて、プロットを書いていく。

これまでの千明との出来事を思い出し、自分の心を確かめるほどに、キーボードを打つ手は止まらない。夢中になって書き上げ、幸せそうに息を吐く万理子。

涙を流す瞳には『全てが君に微笑む』というタイトルが映っていた。

その頃、典子は散らかりまくった自宅の部屋に一人座り込んでいた。

そこに千明からの「元気?」のメッセージがスマホに届く。「元気だよ!」と返すものの、夫・水谷広行(浅野和之)も息子・翔の姿もそこにはいない。

食卓を見つめると、一家団らんの風景が蘇り、かえって深い孤独に襲われて、肩を震わせて泣くしかない。

一方、万理子の双子の弟である真平は、妻の知美とともに、大学病院にやってきていた。深刻な病を抱えている真平は精密検査を受けに来たのだ。

MRIなどを受け、診察室に知美と入った真平。しかし現実と向き合おうとした彼は、医師の言葉に驚きの顔つきになるのだった――。

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