人気観光地、群馬県草津町の「草津温泉」。
その草津温泉観光協会がSNSに投稿したショートドラマの動画が、合わせて2600万回再生超え(2025年5月1日時点)するほど話題になっているんです。
めざましmediaが担当者に取材すると、大バズりの秘訣は、宣伝色薄め!?さらに制作に至った経緯や反響ぶりを明かしてくれました。

草津温泉 ショートドラマ動画が2600万回再生超え!

写真提供:草津温泉観光協会

温泉街の中心に位置する湯畑が象徴的な“日本三名泉”の1つ、草津温泉。
言わずと知れた観光地ですが、その観光客数に目を向けると、草津町への観光客数は2024年度に400万人を超え、過去最多を更新。内訳見ると、70%以上の人が若者で、特に若い女性でにぎわっています。歴史ある温泉の人気が、いま勢いを増しているんです。

写真提供:草津温泉観光協会

一体、何が人気を後押ししているのか。その起爆剤の1つとなっているのが、草津温泉観光協会の公式TikTokに投稿された2024年と2025年の6本の“ショートドラマ動画”です。

2024年3月投稿
草津温泉観光協会 公式TikTokより
2024年3月投稿
草津温泉観光協会 公式TikTokより

その内容は、草津温泉を舞台にした父と娘の再会や…。

2024年3月投稿​ ​
草津温泉観光協会 公式TikTokより

恋人との婚約など心温まるストーリー仕立てのショートドラマ。
どれもストーリー性があり、ついつい見入ってしまうような作り込まれた内容で、これら6本の動画が投稿されると、合わせて再生回数が2600万超え(2025年5月1日時点)。
また、動画投稿前のフォロワー数は7000人ほどでしたが、約2万1000人までに急増しています。

なぜ、これほど話題となったのでしょうか。
めざましmediaが草津温泉観光協会の福田俊介事務局長に話を聞くと、バズった6本の「ショートドラマの動画」には、“1つの共通点”があるといいます。

大バズりの秘訣は“宣伝色薄め”がポイント!?

2023年2月投稿
草津温泉観光協会の公式TikTokより

それは、宣伝色を薄くすること。
どういうことかというと、例えば2023年2月に投稿された動画を見ると、草津温泉の足湯をそのまま全面に紹介した“宣伝色が強い”内容。この動画の再生回数は6885回(2025年5月1日時点)。実は、再生数に伸び悩んだ時期もあったといいます。

しかし、大バズりしたショートドラマをよく見て見ると…。

2024年3月投稿
草津温泉観光協会の公式TikTokより

ストーリーをメインにしつつも、湯畑が背景にさりげなく映り込んだシーンや…。

2024年3月投稿
草津温泉観光協会の公式TikTokより

足湯に浸かるシーンをさりげなく入れた動画になっていて、草津温泉がさりげなくちりばめられています。

2024年3月投稿
草津温泉観光協会の公式TikTokより

なぜ、宣伝色を薄くすることにしたのか、福田事務局長に聞くと、今やSNSでの情報収集が主流になっていく中で、宣伝色が強い動画だと、身構える人が多いのではないかと考えたそう。誰もが見やすいように「草津温泉」を語らずに視聴できるショートドラマを制作するに至ったということです。
このアイデアは、普段から地元の動画制作会社とさまざまな戦略や提案などを話し合っているといい、そこで生まれたものなんだとか。
そこから、視聴しやすい内容で、ドラマとしても共感しやすいことを意識し、動画制作会社などと協力し合い台本制作、撮影、編集を行い、構想から約3カ月でショートドラマの動画を出したということです。

2024年3月投稿
草津温泉観光協会の公式TikTokより

そしてこれらのショートドラマがSNSに発信されると、「泣いちゃいました」「草津温泉で記念日作りたくなりました」「グッとくる」などの感想が多く寄せられる反響ぶり!

2025年4月投稿
写真提供:草津温泉観光協会

この反響ぶりに、福田事務局長は「当初想定していたより再生回数もフォロワー数も増加し、喜びと驚きが混在していますが、本当にありがたく思っております。」と喜びを語り、今後についても、ショートドラマの動画制作は引き続き検討していくとした上で、「皆様にとってどのような情報がどう必要になっていくか、そこを一番に考え、実際に訪れていただいて、お楽しみいただけるよう、今後もいろいろなパターンで動画をお楽しみいただけるようにしていきたいと思っています。」と意気込みました。

今後もどのような動画が公開されるのか、注目です。