<ヘンダーソン コメント>

――2度目のノミネートで、奨励賞受賞となりました。
中村:(全員の得点が表示されていくなか)僕たちはトリだったので、全員の点数が波のように押し寄せてきて。マユリカで「91点」が出たときに「うわ、あかんかも」という感じだったんですが、僕らなりに“やりきった感”や、自信があったので、その「もうちょい上をとれるんじゃないか」と。「95点」と出たときに、よっしゃと思いました。
子安:「かみまん投票」が初めて点数に反映されるようになり、マユリカはめちゃくちゃ人気者なので…「(マユリカは)かみまん投票で点をとってるんかな」とか、あの一瞬でいろいろ考えました。
中村:“マユリカが”というか“僕ら以外”がみんな人気ある後輩らなんで(笑)。かみまん投票の部分は、あきらめていましたね。
子安:「かみまん投票かー!」って二人で言っていましたからね(笑)。
――(NSC)同期の吉田たち、見取り図に続く奨励賞受賞です。
中村:吉田たち(ゆうへいさん、こうへいさん)がさっきメッセージくれて。ゆうへいとも「(2023年 吉田たち、2024年 見取り図に続き)同期で3年連続(奨励賞を)とることもあるんやな」と。
今後はまず、目の前の『THE SECOND』。あと1回勝てば決勝大会なので、「一緒に決勝いこうな」なんていっていました。あとはやっぱり、上方漫才大賞は一番ほしい賞なので、そこに向かって頑張れればと。
子安:僕らの初単独ツアーに奨励賞を引っ提げていくことが目標だったので、まず1個目の目標はクリアできたなと。大賞は“雲の上の存在”というイメージだったんですが、ここまで来たらちょっと欲が出るというか。奨励賞をとれたし、(大賞を)とる権利は得られたと思うので、これからとれるに値する漫才をしていきたいと思います。
――ここ何年かで、漫才のスタイルがだいぶ変わったと思います。自分たちでここが変わったと思うところはありますか?
中村:3年前まで、漫才をあきらめてコントを作り出したり、さまよっていた時期がありました。もともと僕がボケで、相方がツッコミやったんですけど、「漫才をちゃんとしたいな」と思って、フルモデルチェンジして今の形を見つけました。ここ最近で一番仕上がっている状態で、この舞台に立てたので、「試せる!」というワクワク感もありましたね。
子安:質問いただいた記者さん、「石焼き芋」のネタのときも囲み取材にいてくれていましたよね?それ以来ですよ!僕めっちゃうれしいんです、エモいというか感慨深いです!
中村:9年前くらい前でしたよね。
子安:あのときは歌ネタでしたけど、漫才師としてこの賞をとれたのが本当にうれしいです。
――東京進出以来、先が見えない状況にいたこともあると思います。今の二人にとって、漫才とは何ですか?
中村:あきらめて違う方向に向かおうとしたこともありましたが、これ(漫才)がしたくて芸人になったので、とにかくめげずに、あきらめなくてよかったなという感じです。
子安:800ステージ以上出ていたら、本当に“生活の一部”なので。その“生活”を続けていくためには、(ネタを)更新していかないと、(ステージに)呼んでもらえなくなっちゃうなと東京に行ってより思いました。奨励賞という大きい賞をとれて、ほんまに良かったなと。まだ続けていいんだという感じです。
