<高橋努 コメント>

左から)中島裕翔 高橋努

――ついにクランクアップを迎えました。

ほっとしていますが、うれしいと寂しいとの両方です。いい役、いいキャラクターだったので名残惜しさもありますね。でも、やりきった感じもあります。

――視聴者からの反響は?

「岡部ママ」と言われていましたね。とても喜んでいただけている、共感してくれているのは感じました。監督やみんなとも相談しながら、とにかくほっとできるポイントを作ろうと努力していたので、視聴者のみなさんに届いていればありがたいなと思います。

(ドラマは)キツい話なので、そういう部分は必要だと思いましたし、ひと息つくような感じが伝わればと思いました。

――板垣さん、中島さんとの共演はいかがでしたか?

板垣さんは、自分より20歳以上後輩ですが、すごいと思いました。精神的にも肉体的にもキツい役で、精神状態もキツいと思うので、本当に大変だったと思います。とにかく室長はずっと苦しんでいたので支えよう、とにかくやれることをやろうという感覚で演じていました。

中島裕翔さんは、ホントいいやつ、やさしいやつです。青木が泣くシーンで、セッティングのときにみんなに少しシーンとさせてしまったと裕翔が言うんです。僕らは気を遣うというか、感情を作ってもらうために普通にしていたのですが、彼はそれをあとで反省していました。

「だめだな俺、すみません。みんなでやっているのに自分に気を遣ってもらって、そういう空気にしてしまった」と謝りに来て。「何を言っているんだ、苦しいシーンはみんなでやるものだから」という話をしました。それくらい、いいやつなんです。

――最終章の見どころを教えてください。

第九として突然のトラブルやハプニングが起こりますが、これまでやってきた第九のチームワークだったり、経験値が発揮されたりします。息もつけない展開になっていると思うので、ぜひ、まばたきせずに見ていただきたいです。