青木一行(中島裕翔)の姉・和歌子(佐津川愛美)が夫とともに自宅で殺された。

夫婦の脳は「第九」でMRI捜査されることになり、変わり果てた姉の姿を見た青木は、これまでの捜査で自分が人の死を利用してきたせいだと、和歌子の亡骸を前に号泣する。

そして、弔問に訪れた薪剛(板垣李光人)に自分を捜査から外さないでほしいと懇願するが、それを聞いた母・千枝(神野三鈴)は激高。

突然娘を失った悲しみとやり場のない怒りを青木にぶつけ、傍らにいた薪もまた、恐れていた事態が青木の身に起きてしまった絶望感で、青ざめた表情のまま動けずにいた。

条件つきで捜査に加わることを許されたものの、姉夫婦の殺害現場の写真を見て、残酷な現実を受け止めきれない青木。

その様子を見た瀧本幹夫(眞島秀和)は、「鈴木克洋(中島裕翔/二役)はもっと冷静で思慮深い男だった」と皮肉めいた言葉を投げかけ、さらに鈴木が胸の内に秘めていた薪への思いを代弁して挑発する。

そんななか、和歌子たちのMRI映像を見た薪は、そこに映っていた犯人と思わしき人物の姿を見てハッとする。それは「第九」の中でも薪だけが知る、ある事件の被疑者だった。

映像の中の手紙を見た薪は、それが自分宛のメッセージだと察知。和歌子たちが殺された本当の理由に気がついて…。