ナレーション収録を終えた本仮屋さんにインタビュー。愛美さんを思い「泣いちゃいます…」とまっすぐに思いを語ってくれた本仮屋さん。自身とファンとの絆や、ストリップファンの方から届いた反響などを聞きました。
――愛美さんが応援してくれる人々の思いに触れた心境を、ナレーションで「この仕事を続けて良かった」と代弁しています。本仮屋さんは、ファンの声を受けて同様に思った経験はありますか?
どんな仕事をしていても、ファンのみなさんの顔は常に思い浮かびます。「あの方はどんな感想を言ってくださるだろう」とか。
私はいつも、いただいたお仕事のテーマとは別に、自分の中でのテーマや目標を決めて挑むのですが、その内容は誰にも話していません。
でも、ファンの方は気づくんですよ。「ユイカさん、こういう思いでやられていましたね」って。毎回「そう!今回、私はそこに命をかけたんです!」って思います(笑)。ラジオでも「今日2時間の放送でこれだけは伝わってほしい!」と思っていると、みなさんがそれに対してメッセージをくださるんです。
ほとんどの方が気づかないであろう私の思いを言葉にしてくださる方が、私のファンの方にはとても多くて、その言葉にいつも支えられています。本当に頭が下がります。

――これまでの本シリーズのナレーションに対しても、反響はありましたか?
ストリップファンでもある方から、お礼をいただきました。自分はプライドを持って応援していると。
ストリップ界でみんなに愛されるレジェンド・愛美さんが、日曜日のお昼に地上波で取り上げられて、しかも語り手が女性であることがうれしかった。愛美さんの誠実さがナレーションで伝わってきたので、本当にありがとうございました、という感謝のメッセージをSNSでいくつかいただきました。
さらに「このストリッパーさんのショーはどうですか?」とか「今度こんな公演があります」と、それぞれの“推し”を教えてくださって。やっぱりみなさん、愛美さんのファン“星組”の方々のように、愛を持って応援されているんだなと思いました。

――過去の放送で愛美さんを見た若者がストリッパーを目指したり、愛美さんに講演の依頼が来たりと、『ザ・ノンフィクション』は広く影響を与えています。本仮屋さんが担当してきた“語り”も、そのひとつですね。
いえいえ、私なんか…ですけれど、愛美さんのお話を見ていて、いつも素敵だなと思うのは、愛美さんと星組のみなさんが“スターとファン”を超えた、深い信頼関係を築いていらっしゃるところ。1人ひとりが熱く結びついて、まるで家族同然の方もいますよね。
そういうファンのみなさんは、私のナレーションをどう受け取るのだろうと、最初の頃は不安もありました。
でも「みんなすごく喜んでるよ。『ユイカちゃんがやってくれて、ありがとう』って言ってたよ」という声を実際にいただいて、とてもうれしかったです。星組のみなさんが私のことを受け入れてくださったような気がしました。
――いちファンとして、もし愛美さんに声をかけられるとしたら、どんなことを伝えたいですか?
それを考え出したら、泣いちゃいます…。生きていてくれて、ありがとうございます。いろいろな決断を前向きにしてくださって、ありがとうございます。ずっとずっと応援しています、とお伝えしたいです。
――後編の見どころをお願いします。
愛美さんが『ザ・ノンフィクション』で何年にもわたって、ありのままの姿を見せてくださったことで、星組に女性など新しい方が増えています。ストリッパーを目指す若い方も現れました。これは本当にすごいことだと思います。
それだけ、愛美さんの生き様は多くの人を惹きつけるのでしょう。愛美さんの姿、そしてこの番組が大きな影響を与え続けていることが、形になった放送回だと思います。今回も愛美さんの愛と輝きが、見てくださる方に伝わるといいなと心から祈っています。
予告動画
YouTube「フジテレビドキュメンタリー」で、『ザ・ノンフィクション』の予告を配信中。3月30日(日)14時~「私が踊り続けるわけ4〜58歳のストリッパー物語〜後編」
配信スケジュール
3月23日・30日放送「私が踊り続けるわけ4〜58歳のストリッパー物語〜」前・後編(語り:本仮屋ユイカさん)が、放送直後から4月13日までTVer・FODで無料配信されます。