川栄李奈さんが、『ザ・ノンフィクション「僕にしっくりくる仕事〜夫が漁師になると言い出しまして〜」』(3月2日14時~/フジテレビ※関東ローカル)の“語り”を担当します。

幼子を抱えた父が、長年勤めた会社を辞めて転職した職場は、湘南の海。新米漁師として海に出るものの、何をしても失敗の連続で叱られてばかり…。しっくりくる仕事探しの行方を追います。

ナレーション収録後、川栄さんにインタビュー。映像を見た感想、新米漁師として奮闘する男性と家族への印象、デビュー15周年を迎える川栄さんの仕事観や、30代の目標を聞きました。

食品メーカーの営業職から漁師へ…年下の先輩に怒られる日々

12年務めた会社を辞めた男性が次に選んだ職場は、湘南の海の上でした。

神奈川県平塚市。多くのサーファーたちでにぎわう茅ヶ崎海岸のお隣に、小さな漁港があります。ひらつかタマ三郎漁港。

ワケあって1年前に漁師になったのが、芳仁(よしひと)さん、38歳。就職先は、ほとんどが年下の血気盛んな若者たちが働く、株式会社・日海丸。定置網で漁を行う船の上が、新たな職場です。

漁師になった芳仁さん

釣り好きというだけで、漁師とは縁もゆかりもない芳仁さん。漁業の後継者不足が進むなか、ネット検索で見つけた、神奈川県が支援する無料の漁師研修制度に参加しました。

前職は食品メーカーの営業として12年働き、係長まで務めた芳仁さん。父親が商社に勤めていたことから10代を香港で過ごし、その後、オーストラリアの大学へ留学。いわゆる帰国子女でもあります。

しかし、子どもの頃から自分を表現することが苦手で、お人好しな性格。漁船に乗ると失敗の連続で、自分より若い先輩漁師たちに毎日のように怒られる始末。同世代の親方からは「漁師は向いていない」と断言されるほど。

それを支えてきたのが、マッチングアプリで知り合い結婚した妻の存在。収入が半分以下になっても、夫婦で働けば何とかなるという妻の後押しで、漁師の道に飛び込みました。

芳仁さんと家族

自分にとって“しっくりくる仕事”とは何なのか?そもそも人は何のために働くのか?

世の中の誰もが抱える悩みの中でもがく、3年の日々を見つめました。