――本作は、人事部に焦点を当てたオフィスエンターテインメントです。物語の設定を聞いて、脚本を読んでどんな印象を持ちましたか?
そもそも、自分が人見と同じで、人事部について詳しく知らなかったので、脚本を読んで「こういうお仕事をしているのか」と、人事部の大変さや、楽しい部分についても知ることができました。
そうして吸収したもの、自分が感じたことを人見を通してどんどん伝えていきたいと思えるような脚本なので、ワクワクしています。
松田元太「この若者は変な日本語を使っているな、と思われちゃうかも」
――人見はおバカでピュア過ぎるという性格で、脚本はあて書きだそうですが、自分に似ていると思うところはありますか?

言い回しはそうですね。人見が、人に何かを聞くときに、「ガチっすか?」とか「マジすか?」みたいに言うのが普段のセリフとして書かれていたので、楽しく読めました。
あとは、素直で相手に感情をストレートに伝えるというのも、すごく共感できて、似ていると思ったところですね。
伝え方は、自分とは違っても、根っこの部分が一緒のように感じましたし、人見のことを好きだなって。すごく人見が好きなので、だから…僕も僕のことが好きです、たぶん(笑)。
演じるときも、めちゃめちゃ楽しみながらアドリブも入れまくって、共演者を困らせたいと思っています(笑)。
――事前に脚本の冨坂友さんとも会ったそうですね。
打ち合わせというか、ちょっとした面接のようで(脚本家やスタッフの)みなさんから、自分の口調や言い回しを確認されたり、「こういうことがあったらどう対応しますか?」と聞かれてそれに答えたりする、みたいな感じでした。
そこで、さっき言った「ガチっすか?」とか「ハッピーをフォー・ユーします」みたいなのを伝えて、(劇中の)真剣な会話の中にたまに登場させてもらっています。
年配の方が見たら、この若者は変な日本語を使っているな、と思われちゃうかもしれないですけど、違った部分で真剣に向き合っていく人見もいますので、内容的にはそういった世代の方にも刺さるものになっているのかなと思っています。
――あて書きされた役ということで、自分を客観視して驚いたことなどはありますか?
「自分って変な人なんだ」っていう自覚がより生まれました。なんというか、人の話を聞かない…いや、聞いてるつもりなんだけど、聞けていない。
素直だというのは、いいのか悪いのかわからないですけど、人の話に興味を持てれば聞けるけど、「ちょっとなぁ…」というときは、本当に入ってこない、という場面があったので、それを読んで、自分も改善しないといけないと思いました。

――人見には、バックパッカーだった、という経歴もありますね。
そうですね。僕自身も、(Travis Japanとして)アメリカ留学をさせてもらって、いろんなことを肌で感じられたことが大きくて、そういうところは人見とも重なっていますね。
バックパッカーには、信念や芯の強さもあると思いますし、旅先でいろんなカルチャーを持っている人と出会い、ちょっとしたリスクはあるけど、ワクワクもある。
そういう面白さ、人生を楽しんでいる感みたいな部分は大事に演じたいと思っています。