最後に、高崎アナには、請戸小学校で気になった展示があったそうです。

模型に寄せられた思い出…高崎アナが感じたときめき

それは、震災前の請戸地区の立体模型。大学とNPO法人、地域の人たちなどの協力でつくられました。
特筆すべきなのは、その場所にまつわる請戸の人たちの思い出が記された札が、請戸の人たち自身によって貼り付けられていることです。


震災前の請戸地区の模型

高崎アナ:
模型を見ているとね、ああ、こんなに人がいて、こんなに家があって、こんなに思い出があって…という実感が、急に追いついてくるんだよね。

上垣アナ:
そうなんだ。

高崎アナ:
いまや、小学校を除いて、地域には建物ひとつなく、見晴らしがとてもいいの。
でも元々その場所は、多くの人が住んでいて、それぞれの生活やいろんな思い出があったんだ…ということが、模型を見たら思い浮かんでくるんだよね。


思い出を記した札は、海岸にも数多く貼られていたようです。

住民、皆さんのたくさんの思い出がつまっていました

高崎アナ:
「砂浜の中に宝探し」とか、「浜祭り」とか。いろいろな思い出があって。…取材した方に、「請戸の人たちにとって『海』ってどういう存在ですか」って尋ねたんだけど、「ないほうが変、あって当たり前」っていうお答えだったんだよね。 生活と切っても切れない関係の、海っていう存在のことがとてもよくわかる展示だった。

上垣アナ:
そうだね。海に対して、町や生活を破壊していった存在というだけではとうてい説明できない、感情とかまなざしがきっとあるよね。

高崎アナ:
それでね!私見つけたの!砂浜の思い出で、「プロポーズを受けた」っていうのがあって!もう本当に…きゅんとするよね。

上垣アナ:
それは、きゅんとするねえ。


災害や地域復興に際して、さまざまな人の記憶の断片を地図などに集約し、地域像を浮き彫りにしようとする試みは、近年、全国で取り組まれています。

「砂浜でプロポーズを受けた」、その大切な思い出。

災害の前から地域が歩んできた時間の長さを感じ、地域の一人ひとりのかけがえのない思い出に思いを寄せることも、外部から被災地を訪ねるときにできることなのだと思います。


高崎アナが取材した震災特別番組「わ・す・れ・な・い」は、2025年3月11日(火) 午後2時45分よりフジテレビで放送されます。

発生から14年の東日本大震災と、発生1年を迎えた能登半島地震を題材に、震災映像から現象や人々の行動を検証しています。
ぜひ、災害を考えるきっかけにしてください。