<宮下佐紀子(プロデューサー)コメント>

これまで映像と証言をもとに“命を守るための行動”を伝え続けてきた『わ・す・れ・な・い』シリーズ。

今年も能登半島地震の避難行動を検証しました。昨年注目したドライブレコーダーの映像をさらに細かく取材していくと、過酷な状況の中で一瞬の判断や行動が生死を分けたことがわかってきました。

また今回の番組では、震災をどう語り継いでいくのかということもテーマにしています。あまり取り上げられることのない福島の津波も、ある男性が撮影した貴重な映像によって、その猛威を知ることができました。男性は今も、町の移り変わりを撮影し続けています。

また「語り部」は世代交代が進むなか、取材させていただいた若い語り部の方の「誰でも震災を語ってほしい」という言葉が印象に残りました。

いとうせいこうさんの『東北モノローグ』は語りの力にあふれた本で、このたびの朗読企画によって、より多くの人にそれが伝わってほしいですし、語り継いでいくことを考えていただくきっかけにもなれば幸いです。