94歳もキックボクシング！「アクティブシニア」人生を楽しむ秘訣 ディスコに行列 “まるでカジノ”の介護施設も！？

『めざまし8』が訪れたのは東京・中目黒の区民ホール。長い行列ができています。
多くがシニア世代のようですが、その目的は？

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63歳女性：
シルバーディスコ。

69歳男性：
ある程度年いった人のディスコ、踊るやつね。

皆さんのお目当ては、月に一度のイベント「シルバーディスコ」。
その会場では…シニアの皆さんがノリノリでダンス！

このイベントを企画したのは、80年代のディスコブームの熱を伝えるDJ OSSHY さん。

かける曲は70年代から80年代の懐かしい名曲ばかり。“アクティブシニア”の皆さん、まるで当時にタイムスリップしたように踊りまくります。
DJのMCに注目してみると…。

DJ OSSHY さん「明日2月4日にをお誕生日迎えられる方がいます。なんとなんと、80歳のお誕生日、佐原つる子ちゃん！お誕生日おめでとうございます！」

佐原さん（80）：
人生100年と言うじゃないですか。80歳になっても体を動かしていたら元気でいられるかなということで。 しかもディスコはかつて経験もありますしね、楽しいし。とっても楽しいですよね。

フロアを見ると、「帰宅しても水分たくさんとってください」という案内を持った人が。

――毎回これを出しているんですか？
ボランティアの女性：
みなさん高齢なので、水分補給大事です。喉が渇く前に。

参加者に話を聞いてみました。

――きょうはどちらから？
59歳女性：
（このイベントのために）札幌から来たんです。
すごく汗かいちゃって、汗だくです。

女性：
ストレス発散ですよね。若い時から聴いてるリズムなので。
80年代なんてかかるともうノリノリで。

息ぴったりの2人組も。

――お二人はご夫婦ですか？
まるこめさん（67）：
違います。踊りのパートナーです。
もう20年以上踊ってますから、2人で。
僕は58年ずっと踊りっぱなしですね。

まるこめさんとYURIさんは昔、都内にあったディスコで知り合ってから、60代になった今も踊り続けているのだそう。

DJ OSSHY さんが「シルバーディスコ」を企画したのは約1年半前。その狙いは何なのでしょうか。

DJ OSSHY さん：
人生120年時代に今、突入してると思っていますので。生涯、音楽をお届けできて、お客さまも生涯ずっと元気に踊っていただけるような試みをしたいなと。それで始めました。

――最近のシニアの方ってどうですか？
とっても元気です！

やってきたのは世田谷区にあるキックボクシングジム。

横山ルリカ情報キャスター：
みなさん今、ボクシングのスパーリングしていますね。元気にパンチを繰り出していますよ。

週に3回のシニアクラスで、20人が汗を流しています。

最近通い始めたというのは80歳の女性。

小川さん（80）：
すごく楽しいですよ。
殴るなんてこと日常生活ないじゃないですか。それがあるから、なんかすごく楽しいなって。

横山ルリカ：
今おいくつですか？

男性：
78歳です。90歳までやりたい。

始めてまだ2カ月だという女性は…。

七田さん（76）：
私、糖尿病なんですよ。体のことでここに通い始めたんですけど、2カ月で2㎏痩せました。便秘も治ったんですよ。

70代や80代の方がキックボクシングをしているのも驚きですが…アッパーにフック、ストレートを繰り出している女性に話を聞いてみると…。

横山ルリカ：
今おいくつですか？

川崎榮子さん（94）：
94歳。

川崎さんが通い始めたのは、約４年前。きっかけはジムに併設されている接骨院を訪れたことでした。
当時は足がほとんど上がりませんでしたが、今では軽い足取りでパンチを繰り出すまでに！

自らの足で、9月にある孫の結婚式に参加するのが楽しみなんだそうです。

横山ルリカ：
キックボクシングやってみてどうですか？

川崎榮子さん（94）：
疲れもしないから体操としてはいいわね。

横山ルリカ：
全然疲れないですか？

川崎榮子さん（94）：
疲れないです。
楽しいですね。1週間に1回。

実際に、横山情報キャスターがパンチの練習を体験させてもらうと、94歳・川崎さんのすごさがわかりました。

横山ルリカ：
キツい～。
あー終わった…。
校庭3周走ったくらい…疲れてます。

続いて訪れたのは東京・町田市。
ちょっと怪しげな扉を抜けると…パチンコ台、さらにマージャン卓が。
そこにシニアの方が集まっています。
マージャンを楽しんでいる女性に話を聞きました。

田中さん：
はい終わり。

――結果どうだったんですか？
悪い悪い。負けてる。ウフフフ。

まるでカジノ？ という雰囲気のこちらの施設はその名も「LAS VEGAS」。
実は、日帰り介護施設デイサービスなのですが…「シニアをアクティブにする」と評判の施設なんです。

施設内にはパチンコ、マージャン、カードゲーム、カラオケなどがあり、好きなゲームを楽しむことができます。

田中さん：
来るのが楽しい。やっぱり頭の体操になる。ボケないってことがいい。
ここに来てから元気をもらったんで。

深谷さん（78）：
脳トレにはなっていると思いますよ。家でボヤーっとしてるよりは。もう何もやってないので。

さらに、利用者の中には…。

森薫社長：
通ううちに皆さんどんどん明るくなって車椅子の方が歩行器になってつえ歩行になったりとかしますね。

様々なサービスを利用し、アクティブに過ごすシニアたち。

今回の取材で、多くの人が口にしていた、人生を楽しむ秘訣は「人と関わり合うことが楽しい」ということ。
「家に1人でいるよりも楽しみを共有できるのでまた行きたくなる」
「仲間や知り合いができ、人との関わりを意識できて続けるモチベーションにもなっている」といいます。

（『めざまし8』　2025年2月12日放送より）