<コラム>『最高のオバハン中島ハルコ~マダム・イン・ちょこっとだけバンコク~』第3話

今回も今回とて、とてつもなくひどい!!!
※前回に引き続きで恐縮ですが、全力で褒めてます!!

だってまず、今回のストーリーを超ざっくりまとめると、恋愛に興味が持てないとか言って大作ラブストーリーの主演を断る人気アイドルの颯斗(草川拓弥)にハルコ(大地真央)が喝!!!ってところなんだろうけど、このパターンって、これまでのハルコにもあったような、なかったような…覚えてない(おい!)くらいの、ハルコ的にはあるあるのエピソードだし、それに最近よくある草食系男子の生態をハルコが斬り込んで社会派っぽさを取り入れてみましたってのも、ある意味ハルコの常套手段だと思うんです。

だから、どんなにざっくりな味つけをしたってどうしたって、結局はハルコっぽい話…になるのは目に見えていたわけなんです。だけどだけど、まさかまさか、まずもって今回登場した、人気アイドル颯斗と、ハルコの初対面シーンが “拉致監禁”って。マジでホントに、どうしたらそういうまったく想像もしていなかった“ひどい”発想になるんですかね?ねぇ!?(誰に)

しかも、その“拉致監禁”ってだけで、もうすでに突拍子もないし、そもそも「このご時世…」って周りがザワザワしそうな描写なのに、人気アイドルであるはずの颯斗が、大きめのボストンバッグに入れられた挙句、竹製の口枷(くちかせ…というらしい)の禰豆子(ねずこ)式(by鬼滅)でもって“拉致監禁”をさらにデコレーションするってさ、もう意味不明過ぎる情報量!!情報、多すぎでしょ!!それに、ちょっとあれには、さすがの僕も、ドラマ見てる最中だったけど、演じた草川拓弥さんに同情しちゃったよね…。

だって、役者さんって、当然、台本読みこんで、かみ砕いて、自分に落とし込んで、役作りとかするわけですよね?ねぇ(マジで誰に)?そうすっと、あのシーン、ト書きに、ハルコの部屋(颯斗、大きめのボストンバッグから現れる)…とか、書かれてたわけですよね?それを、それをどうやって、草川さんはかみ砕いて、自分に落とし込んで役作りされたんですか?ねぇ!?草川さん!!!

で、ですよ。そっから、どうにかこうにかそのシーンを飲み込んだとして、現場へ向かったら、おそらく想像だけど、台本には“竹製の口枷”までの指定はなかったと思うんですね(そこまで指定があったらさすがに、脚本の西荻(弓絵)先生、どうかしてますよ!?…いや、だけど、先生の作品『ダブル・キッチン』(TBS)で、姑の怒りを“鼓を叩く”で表現させたくらいだから、ある?可能性ある??)。

だから、その場で“竹製の口枷”をつけられたわけでしょう?うん、マジでどういう演出?監督!マジでどういう演出!?さすがの草川さん本人を含む事務所サイドも、困惑でしかなかったと思いますよ。ねぇ?ホントのホントに、どうかしてますよ!?

…う、うん、だけど、あのシーン、もしボストンバッグにガムテで口封じだけだったとしたら、“悪ふざけが過ぎる”だったかもしれないけど、そこにまさか“竹製の口枷”という意味不明を重ね合わせることによって、珍妙な“何か”が生まれる…珍妙な…“何か”が…生まれる…うん、それは、つまり、あのシーン、最高、だったよ??(結局)