日本各地で「インフルエンザ」が猛威を振るう中、隣国の中国では、「ヒトメタニューモウイルス」による感染症の陽性率が、呼吸器系感染症の中で「インフルエンザ」に次ぎ2番目に高くなっているといいます。
あまり耳なじみのない、「ヒトメタニューモ」。
一体どのようなウイルスなのか?長年このウイルスを研究してきた、日本小児科学会名誉会員の菊田英明さんに話を聞きました。
日本小児科学会名誉会委員 菊田英明 医学博士:
症状としては発熱、せき、鼻で、重症例は呼吸が苦しくなってしまうということで、普通の風邪と区別はつきません。
1歳ぐらいから最初に感染することが多くなって、5歳ぐらいで70~80%、10歳までに全員が1回感染したということになります。1回かかったらもうかからないというものではないです。
2001年に発見された、比較的新しいウイルスである「ヒトメタニューモウイルス」。日本国内でも、年間を通して患者が確認されています。
国立感染症研究所によると、「インフルエンザ」や「新型コロナ」と症状が似ており、発熱やせきなどの症状が出ますが、ヒトメタの特徴は高い熱が長引くといいます。
また、乳幼児や高齢者、基礎疾患がある人が感染すると重症化する恐れもあり注意が必要です。
2月から増加?対策は
間もなく「春節」を含む大型連休が始まる、中国。
現地では、延べ90億人が移動すると報じられ、日本にも多くの観光客が来るとみられます。
国立感染症研究所によると、2024年の日本国内での「ヒトメタニューモウイルス」の新規感染者は、2月半ばから増加し、4月中にピークを迎えています。つまり、インフルエンザの流行が落ち着く時期に、増加する傾向にあるのです。
菊田氏によると、「ヒトメタニューモ」は、現在専用の薬はなく対症療法となります。
ほとんどは風邪として自然に治癒するため、極端に心配しすぎる必要はないものの、呼吸困難や熱が長く続く場合は、病院に行って診てもらうことが大切です。
感染を防ぐには、コロナなどの感染症と同じく、飛沫感染や、接触感染を防ぐためにマスクの着用、手洗い・うがいの徹底を行ってください。
パックン:
もう20年も前からあるもので、我々も1回くらいはみんなかかっているということは、ある程度免疫はありますし、そこまでの打撃にはならないということは頭に入れつつ、予防はしっかりしましょう。
MC谷原章介:
ただ、インフルエンザ後に感染が拡大する可能性はあると。ワクチンはありませんしね。
フジテレビ解説委員 風間晋:
基本的には感染症は、手洗いうがいマスクなどの基本的な予防をしていれば、大体どの感染症にもある程度効果はあると思うしかないですね。
MC谷原章介:
きちんと手洗いうがいした上で、少し変化があった場合、重症化しそうかどうかだけは見極めて、病院の方に行っていただきたいですね。
(『めざまし8』 2024年1月8日放送より)
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