横山ルリカが行く「得するウォッチング!」
今回取材したのは、高齢者の新たな暮らし方として話題となっている「高齢者シェアハウス」。実際に暮らしている方の思いを聞いてきました。
「高齢者施設」と「シェアハウス」いいとこ取りの暮らし
横山ルリカ情報キャスター:
こちらに「むすびの家」と書いてありますね。
一見普通のアパートのように見えますが、中はどのようになっているんでしょうか?
お邪魔したのは千葉・山武市にあるシニア向けシェアハウス「むすびの家」。
その中に入ってみると…、普通のアパートとは違っていました。
住人の皆さんがくつろげる共有の広いリビングが。ここには現在74歳から90歳の8人が暮らしています。
一日の始まりの、朝のラジオ体操。
強制ではないですがほぼ全員参加するそうです。そこにはこんなメリットがあるんだとか。
小川さん:
みんないつも顔合わせてるから、孤独死とかそういうのは全くないですよね。
毎朝のラジオ体操には、安否確認の意味もあるといいます。
90歳の伊藤さんがベッドから落ちて起き上がれなかった時には…。
伊藤さん:
誰か来てくれるの待っててひっくり返ってた。
田中さん:
朝ね。出てこないからね、見に行ったらこうなってて。
誰かが見に来てくれるという意味では高齢者施設とも似ていますが、なぜ、ここ「シェアハウス」を選んだのでしょうか?
小川さん:
(高齢者施設は)食事も皆で時間決められてね、作られたもの、出てきたもの食べてね、そういうのが全然嫌だったの。自分で自立して、好きなように生活できるところを探してた。
施設の場合、行動が制限されがちですが、ここはシェアハウスなので暮らし方は自由。
さらに、各個室にキッチン、バス、トイレが完備され、一般的なシェアハウスよりプライベートも保てる。そんなメリットがあるといいます。
賃料はワンルームタイプで、6万5000円から7万円。2人で住める1LDKタイプは10万円。バリアフリー設計で、スライドドアや階段の手すり、昇降椅子も完備。
さらに、シェアハウスの裏には畑が。
ここで作った野菜なども住人同士でシェア。お茶の時間にみんなで、いただきます。
横山ルリカ:
毎日こうやって3時に集まってらっしゃるんですか?皆さん。
田中さん:
皆、馴染みになりやすいしね。それぞればらばらに座ってるよりはね。
横山ルリカ:
お互いにご健康のチェックなんかの意味合いも?
小川さん:
もちろんそれが第一の目的だね。
横山ルリカ:
第一の目的。
ここには、シェアハウスと高齢者施設の“いいとこ取り”な暮らしがありました。
年齢制限なしのシェアハウスで「異世代交流」
東京・調布市にある「SHIFT調布」
中を見てみると、 シニアの方だけでなく若い住人も!
一般的なシェアハウスは年齢制限を設けているところがほとんどですが、ここでは制限がなく、上は70代から下は20代までが一緒に暮らしています。
齋藤さん:
一人だとやっぱり、落ち込んだらそれまでかなって思うし、共有できるし何か会えばしゃべれるかなって、(若者とも)おしゃべりできるかなって思って入ってます。
普通はなかなか触れ合えない、世代間の交流があるのもメリットだといいます。
夕食どきを過ぎた頃、料理を始めたのは74歳の通称・おぐじい。話を聞くと…
――きょうは、何作ってるんですか?
おぐじい:
きょうは、すき焼き。
――今から食べるんですか?
おぐじい:
いや、まだ待つよ。下地を作っておいて、後で食べます。
おぐじいは、一緒に暮らす住人のため、ほぼ毎晩、夕食を作ってあげているといいます。
こちらの女性は、家業を継ぐため資格取得の勉強中。おぐじいは、その頑張りを料理で応援しているそう。
ゆげさん:
もうシェアハウスは、何年になるんでしたっけ?
おぐじい:
ここ?うーん、5年になる?ってことだな。
望月さん:
なんかもう家族みたいにやってます。皆でわいわい最初から食べてた感じです。
ゆげさん:
僕が初めて来た時歓迎会やってくれて、そうめん流しもやりましたね。
おぐじい:
あったあった、夏ね。
何かと住人の世話を焼くおぐじい。その裏には…
おぐじい:
いろんな人を見てさ、何をやってるのかな、楽しそうだなっていう、楽しんでる姿見るのが好きなの。それで活力もらってるみたいな。すごくそれが幸せを感じてるかな。
また、シニアの住人だけでなく、若者側も…
あかねさん:
ここにいるとまじで面白いんですよね。カラオケ行ったり、ディズニー行ったり。
人生の先輩だからこそ私には見えてないものとかをいっぱい教えてくれる。経験した人と教科書で学んだ人とでは絶対違うからそういういい話とかいっぱい聞けますよね。
シニアと若者がウィンウィンのシェアハウス。こちらはバストイレとキッチンは共有、ベッドやデスクなどの家具付きワンルーム賃料7万8000円で暮らせます。
新たなシステムで高齢者を支えるちょっと変わったシェアハウス
神奈川県にある「ノビシロハウス」。シェアハウスのようですが、「若者と高齢者が共に暮らす」アパートタイプの集合住宅です。
最大の特徴として、高齢者と他の入居者との交流にソーシャルワーカー制度を設けています。
横山ルリカ:
具体的なルールは2つです。
「週に1回必ず高齢の入居者全員に声掛けをすること」
「毎月1回全員でお茶会を開くこと」
これにより、入居者が高齢者の見守り役であるソーシャルワーカーの役目をしていて、その代わりに家賃が半額に。
高齢者は7万円+管理費1万円で8万円ですが、ソーシャルワーカーの家賃は半額の3万5000円+管理費1万円を入れて4万5000円で暮らすことができます。
MC 谷原章介:
すごくいいですね。高齢者の方、同じ年齢の方が一緒にいらっしゃるのもいいと思うんですけど、世代の違う人が役割をお互いにきちんと分け合ってコミュニケーションとりながらいるっていうのもすごくいいですし、その役割で家賃が安くなるなら若者にもよりいいですよね。
岩田明子氏:
実は私の長年の夢ですね。10年くらい前から「シェアハウスやろう」っていろんな人に呼びかけているんですけど、話が具体的になると立ち消えになっちゃって…
古市憲寿氏:
岩田さんとは一緒に住みたくないってこと?
MC 谷原章介:
古市さんと一緒に住んだらいいじゃない。
岩田明子氏:
すごくいいと思うよ。
ご飯こうやって一緒に食べれるの良いじゃないですか。いろんな世代でね。
(『めざまし8』 2024年11月28日放送より)
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