2024年4月7日日曜日、1日 7万5000人以上が利用する京王線・府中駅の南口に現れたのは、駅前通路の屋根の一角にびっしりと集まったミツバチです。
休日の駅前に、ミツバチの大群が押し寄せました。
デッキに設けられた屋根の一角が埋め尽くされるほどです。
大群が集まっているデッキの周囲にも、多くのミツバチが飛んでいるのがわかります。
男の子:
上にいっぱいハチいる!ハチハチハチ!!
府中市民:
え、こんなとこに!?ハチきてるやん!
なぜ ミツバチの大群は、人通りの多い場所に集まってきたのでしょうか?
ミツバチの生態に詳しい、玉川大学 学術研究所の小野正人所長に聞きました。
玉川大学 学術研究所 小野正人所長:
8000(匹)から1万(匹)ぐらいじゃないですかね。ニホンミツバチの「分蜂(ぶんぽう)」ですね。
分蜂とは、一つの巣に新しい女王バチが生まれた時、古い女王バチが、巣にいる働きバチを連れて集団で巣を離れること。
玉川大学 学術研究所 小野正人所長:
その時に新しい巣を作る場所というのが予め決まっている訳ではなくて、一度木の枝だとかあるいは建物だとか信号機だとか、そういったところに一時ハチの塊が突然できる分蜂の過程で、“一休み”している状況だといいます。
この分蜂の様子を見た人は…
分鋒を見た人:
怖いのでどかしてほしいですけど、何ともなければ…専門家の人にお任せしたい。
街などで、分蜂に出会った場合の対処法
玉川大学 学術研究所 小野正人所長:
見た目には怖い感じがするんですけれども、分蜂のハチはおとなしいですね。1日2日もしないうちにいなくなってしまいますから、基本的には何もしないのがいいと思います。
ミツバチの群れがいる屋根の部分が透明になっていて、その部分が明るいので、ハチが明るい方へ飛び立とうとしても屋根に捕まってしまって引っ越し先を探しに行けない。よってここに留まる期間が長くなってしまう可能性があるかもしれないですね。
もう一点、外に飛べなくなったハチが留まり続けると、体の“燃料切れ”を起こして、落ちてくる可能性があります。そこで下にいるお子さまなどが素手で触ると刺されたりする可能性があるので、ハチが落ちていても絶対触らないでいただきたい。
素人が殺虫剤などをかけると逆にハチを刺激してしまって刺されるリスクが出てきます。
7日に現れたミツバチの塊は、高い場所にあり取材中、通行人の近くまでハチが飛んでくることはほとんどありませんでした。
取材開始から2時間後、ハチにも変化が…
めざまし8取材班:
午後6時を過ぎまして、蜂の塊の大群はいるんですが、天井を飛んでいた大量の蜂の姿は見当たらなくなりました。
8日朝6時ごろ、もう一度府中 駅前に行ってみると、ミツバチの大群はまだ現場にいました。
これから駅を利用する方は、刺激を与えないよう注意が必要です。
(『めざまし8』 2024年4月8日放送より)
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