今、話題になっているのは…、アカデミー賞の受賞式に参加した『ゴジラ-1.0』の山崎貴監督らの足元。
シューズのかかとの部分を支えているのは、ゴジラの手です。
デザイナー 松井諒祐さん のXより:
『山崎貴監督はじめ白組スタッフの皆様にゴジラシューズの面々を衣装提供させて頂きました。
一世一代の機会を頂き、心より深く深く感謝申し上げます。』
このシューズをデザインしたのは、アパレルブランドのデザイナーである松井諒祐さん。購入を希望する人からの連絡が数千件届いているといいます。
デザイナー 松井諒祐さん:
「とにかく電話が鳴りやまない。SNSの通知も鳴りやまないですし、友達からも連絡が来ていたり」
めざまし8のスタジオに“特製シューズ”登場
受賞後、映像を見た世界中の人々からも「どこで買えるのか」とSNSで大反響。
『めざまし8』のスタジオには山崎監督らが履いていた物と同じデザインのゴジラシューズが登場!
西岡孝洋アナウンサー:
「この番組の前にTBSの番組で安住アナが紹介していて、安住さんが「この後めざまし8にいきます」と言ってくれたんですよ。無事にめざまし8にやってきました」
谷原章介キャスター:
「安住さん、ありがとうございます」
手がけたのは埼玉に本社があるアパレルブランドで、完全受注生産で受賞前に300足販売。価格は男性用8万8000円(税抜き)、女性用7万5000円(税抜き)ということです。
今は買えるのかというと…現在の在庫は即売会用の約100足のみ(※7月~8月にWEB上の即売会で販売予定)で、反響次第では再販の可能性もあるということです。
小室瑛莉子アナウンサー:
「(ゴジラの)手の部分もそうなんですけど、内側に『ゴジラ-1.0』のロゴがちゃんと入ってるんですね。これもまた記念になっていいですよね」
この“ゴジラの手”のシューズには別バージョンも!
レッドカーペットで主演の神木隆之介さんも履いていたゴジラの背びれをイメージしたシューズです。
『ゴジラ-1.0』最新のデジタル技術と特撮技術
日本で巻き起こる「ゴジラ」フィーバー。
『ゴジラ-1.0』は、日本作品初となるアカデミー賞視覚効果賞を受賞。
ハリウッド作品に比べて少人数、低予算で、クオリティーの高い映像の数々を生み出し、世界のゴジラファンをうならせたのです。
現地で、スピーチを行った山崎貴監督。
山崎貴監督:
「強大なライバルたちが対等にリングに迎え入れてくれたことが既に奇跡でした。しかし、我々はここに立っています!」
これまでアカデミー賞視覚効果賞の栄誉に輝いてきたのは『スター・ウォーズ』や『タイタニック』、『アバター』などの超大作。
そこに肩を並べた快挙に、日本のゴジラファンも沸いています。
ゴジラファン歴8年:
「『ゴジラ-1.0』のグッズはこれ(Tシャツ)。フィギュアがあったらいいかなと思っていたけど(売り切れていた)」
中には、こんな人も…
ゴジラファン歴20年以上:
「アカデミー賞を受賞したのでめでたいなと思って。金色のゴジラが欲しいなと思って(Blu-ray&DVDを)予約しました。エキストラで2回撮影現場に行かせていただきまして、まさかアメリカのアカデミー賞まで受賞と全く想像してなくて、想像以上に喜びをもらった」
VFXと呼ばれる、実写映像にCG映像を融合させる技術。
今回、視覚効果賞にノミネートされていたのは、ゴジラ以外は全てハリウッドの大作で、『ILM(Industrial Light & Magic)』という会社が手がけています。
スターウォーズの監督でも知られるジョージ・ルーカスが立ち上げたハリウッド最大手のスタジオ『ILM』。
『めざまし8』、カナダ・バングーバーにあるILMのスタジオで制作に携わる今川真史さんに話を聞きました。
「ILM」でVFX制作を行う 今川真史さん:
「(ILMスタッフの)みんな映画を見た後にすごいって言っていてさらに、そのあと35人で作ったとか予算はこれくらいっていうのを見てさらにビックリしていました」
それにもかかわらず、なぜ、ハリウッドを驚かすような作品を作ることができたのでしょうか。
今川真史さん:
「日本ならではのミニチュアや特撮を使いつつ最新のデジタルも使っていて、VFXやCGがどういうふうにストーリーを助けているかっていう部分で評価されていると思います」
最新のデジタル技術と日本が生み出した「特撮技術」を組み合わせた独自の手法への高い評価。
去年『めざまし8』の取材でも、山崎監督がそのこだわりを明かしていました。
山崎貴監督:
「『CGで何とかなるでしょ』、そういうことじゃないからって。本当に撮影するっていうことが持っている力強さってことは絶対にこの映画のレベルアップにつながるから、と言って…」
細部にこだわった実写シーンがあるからこそ、デジタルで作ったVFXがよりリアルになると語っていた山崎監督。
ハリウッドより、はるかに少ない人員と予算の中でどのように実現したのでしょうか。
仕事仲間が語る山崎貴監督
こう語るのは、仕事を通じて15年の付き合いだというVFXクリエーターの米岡馨さん。
ハリウッドなどでは多くの人が関わるため、制作の過程で多くのチェックが存在します。
一方、山崎監督は、VFXを作るスタッフたちと同じフロアにいるため、椅子を移動させながら、出来上がりのチェックをこまめにできるというのです。
こうしたチェックの過程を減らすことが、大幅な時間短縮や予算の削減につながったといいます。そして、スタッフとの距離感の近さが、大きな効果も生んでいました。
StealthWorks. 米岡馨代表:
「監督だからみたいな感じでは全然なくて、もう本当クオリティーが上がるんだったら、もう若いやつの言うことでも何でもアイデアをなんかこう引き出す」
そんな山崎監督は、オスカーのステージから世界中の映画関係者にこう呼びかけました。
山崎貴監督:
「私のキャリアは40年前、『スター・ウォーズ』と『未知との遭遇』を見たショックからスタートしました。この場所から遠く離れたVFXを目指す者たちよ、ハリウッドは聞いていた、この賞は誰しもにチャンスがあることを証明しました」
(『めざまし8』 2024年3月12日放送より)
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