お品が自分に仕えて15年の記念日。倫子は何か記念になるものを渡そうと思案していた。
そのお品は、高岳に連れられ貞之助に会わされていた。思いを語るお品だが、貞之助はお品が一番大事なのは倫子だろうと言う。
お品が逡巡していると、田沼が部下を連れて来て、貞之助の指を一本ずつ折らせた。そして、お品に側室になる覚悟を問う。
田沼は家治に会い、お幸の方(紺野まひる)が遺した遺言を見せる。そこには、家治の実父が歌舞伎役者であることが記されていた。これが表沙汰になれば、家治のみならず、倫子やお腹の子にも罪が及ぶと脅す田沼。またもや家治は田沼の言いなりに…。
その夜、記念日を祝おうとする倫子の前にお品は現れなかった。