お品が貞之助と密会していた蔵に行くと、田沼が現れた。

見せたいものがあると言う田沼にお品が連れて行かれたのは牢。そこには貞之助が閉じ込められている。高岳からお品と貞之助の仲を聞いた田沼が、大奥では重罪だと幽閉していたのだ。

自分はどうなっても良いから貞之助を助けてほしいとお品が懇願していると、高岳もやって来る。そして、この件を不問にする条件は、お品が家治の側室になって子を宿すことだと突きつけた。

そんな折、倫子が家治の子を宿し、ますます夫婦仲を深める。仲睦まじく話す2人を、お知保が悔しい思いで見ていると松島に声をかけられた。松島は、倫子に飲ませれば子が流れると言い、お知保に薬を渡す。

一方、倫子たちを見ていたお品も、高岳に覚悟を問われていた。

倫子の父からと菓子の差し入れが届く。倫子が菓子を口にし、茶を飲もうとするとお知保が茶碗をはたき落とした。驚く倫子に、お知保は平伏して詫びる。お知保は松島に渡された薬を茶に入れていたのだ。

付き人が家治へ報告に行こうとするのを止めた倫子は、この件は不問にすると申しつける。母をなくしかねない竹千代のためで、お知保のためではないと告げた。