花火大会は準備が整い次第行われることになった。

8時までに間に合わせる、と言って準備を進める陽平たち。埠頭にたどり着いた雨と春陽は、会場の入り口で太陽と合流。太陽は、雨の手をとって一緒に歩き出す。

8時まで残りわずかとなったその時、陽平が作った最初の花火が上がった。だが、次の花火はなかなか上がらない。焦る太陽に、雨は、太陽の人生で一番大切だった10秒間を教えてほしいと頼んだ。

すると太陽は、赤い折りたたみ傘を持って雨に初めて声をかけた時だと答える。今回作った花火は、あの赤い傘をイメージしたと話す太陽。そのとき、待ち合わせにやってきたであろう若者たちが雨にぶつかる。

バランスを崩した雨を太陽が慌てて支えた、その瞬間、太陽の花火が上がり、鮮やかな赤い花火が夜空に広がった。

約束を叶えることができた太陽は、笑顔を浮かべて雨を見る。だが雨は、1人だけ違う方向を見ていた。「あの傘と一緒の、うんと綺麗な赤い花火だったよ」と太陽に伝える雨。太陽は、悔しさのあまり嗚咽を漏らした。

雨は、そんな太陽に「10年間願い続けた夢を叶えてくれてありがとう」と人生いちばんの笑顔を見せ…。

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