塩野瑛久が野村周平の名言を紹介「テストはサービスショット」
――過去に共演はあったものの、がっつりお芝居のやりとりをするは初めてだそうですが、共演の前後で印象が変わった点などはありましたか?
塩野:ギャップがないといえばないし、あるといえばある。「まんまだな」という不思議な感覚でした(笑)。周平くんって、まったく取り繕わないんですよ。
印象的だったのは、現場でスタッフさんやキャストの士気を上げようとする気遣い。意図してやっているのかわかりませんが、皆が肩の力を抜いて作品に臨めるような立ち振る舞いをしていて、さすがだなって思いました。
野村:暇だから騒いでいただけだよ。
塩野:ちょっとトゲのある発言をするんですけど、それがまったく嫌味にならないところが、僕にはできない部分なので感心しました。

野村:現場で感じたのは、塩野くんってめちゃめちゃアドリブが下手なんですよ(笑)。俺も人のことは言えないけれど、「今の面白くないよ」みたいにツッコむと、さらにダメになっていって、そこがまた可愛かった(笑)。
塩野:「この現場において」です(笑)!余裕がなかったので(苦笑)。
野村:エキストラの女性のほうが上手かったね。
塩野:いい返しをしていましたよね。それに対して僕はまったくできないという…。
野村:「塩野くん、疲れてるんだなぁ」って感じたよ。魔の4日間を過ごしていたからね。
塩野:対策班のオフィスに4日間、朝から晩まで缶詰めになって。
野村:説明ゼリフのオンパレード(笑)。
塩野:ハハハ(笑)。いろんな容疑者や事件関係者の名前が登場するので、誰が誰だかわからなくなってしまいました(苦笑)。
――野村さんからアドリブを仕掛けることも?
塩野:めちゃめちゃありました。本番より、テストのほうが自由にやっていましたよね。
野村:テストは自分の士気を上げるための場だから。テストはふざけて、本番はちゃんとやるという。
塩野:周平くんの「テストはサービスショットだ」というのは名言でしたね(笑)。