──これまで撮影したなかで、好きなシーンやセリフはありますか?

蔵之介さんとのシーンはプロデューサーさんがすごく褒めてくれます(笑)。父とのシーンは身が引き締まる瞬間もありますし、もともと澄晴の人格形成に大きく関わっているのは父との出来事なので、すごく集中しますね。

劇中の眞澄は“毒親”ですが、カットがかかると蔵之介さんはすごくステキで優しい方で、プライベートなお話もたくさんさせてもらっているので、そういうことも含めて充実したシーンです。

──今回が初共演ですか?

初めてです。今日も先ほどご一緒していたのですが、「昨日、(寺西さんが所属する)timeleszの番組見たよ」って言ってくださって。すごく優しいですね。

事務所の後輩・嶋﨑斗亜が学生時代の澄晴役に!「縦のつながりが作れてうれしい」

──澄晴の高校時代を事務所の後輩・嶋﨑斗亜さんが演じていますが、心境を聞かせてください。

正直、あんなに可愛い顔した子が「僕になるか!?」と思いました(笑)。でも、ドラマの撮影に入る前、4月から5月にかけて上演された舞台『AmberS -アンバース-』で共演していたので、ご縁ですね。

あとは、自分が演じる役の学生時代を会社の後輩がやってくれること自体が、感慨深い。僕も先輩の作品に出させていただくことはたくさんあったので、そういう縦のつながりが作れたのはうれしいです。

──内田有紀さんとは現場でどのように過ごしていますか?

葵と澄晴の関係性と僕たち自身の関係性が一緒にならないように、ということは内田さんもおそらく気にしてくださっています。なので、雑談をすることもありますが、あえて離れて過ごすこともありますね。

──お芝居の相談をすることはありますか?

1話の終盤、澄晴が葵に花を差し出すシーンで、表現が難しいなと思っていて。何テイクかやらせてもらったあとに、内田さんが離れた場所に呼んでくださり、アドバイスをいただきました。すごく親身に向き合ってくださっていて、感謝しています。

──監督からの演出で印象に残っているものはありますか?

監督には本当に細かくいろいろなことを教えていただいているので、日々勉強ですね。僕、これまで舞台の出演が多かったんです。舞台は稽古があって、そこで演出家さんからの「ここはこう」「次はこういうふうにやってみよう」という時間が長くとられていますよね。それに慣れてしまっているところがあって。

でも、ドラマの現場でそれをやってしまうと、とんでもなく時間がかかってしまいますから。そういう点も含めて新鮮な気持ちでお芝居ができています。

そうしたなかで、1回、指示されていない動きをしたときに「それ、生かしでお願いします」と言われたんです。その日に「どんどん澄晴らしくなってるから、これからもチャレンジしてほしい」とも言っていただいて、うれしかったですね。

──大人の純愛がテーマの本作。寺西さんの大人の純愛に対するイメージはどんなものですか?

とにかく落ち着いていて、お互いに干渉しない、だけど一緒にいるような…熟年夫婦のような印象を持っていました。でも、このドラマは年齢を言い訳にしないというか、「大人だったらこうするでしょ」ということに抗(あらが)う2人のお話でもあると思うので、イメージは変わりましたね。

今は、大人だからこそ熱くなって、まっすぐに生きることが大人の純愛なのかなと思っています。

──男女や恋愛などに限らず、「キレイだな」「ステキだな」と感じる人の共通点はありますか?

仕事なのか、趣味なのか、ご家庭のことかはそれぞれですが、まっすぐに向き合っているというか、誇りを持っている人はステキですよね。

現場とかだとわかりやすいのですが、たくさんの役割の方がいて、それぞれが仕事を全うしているところを見ると、ステキだなと思います。

──劇中、葵がピオニーの絵に心を奪われる描写がありますが、そういう経験はありますか?忘れられない景色などがあれば聞かせてください。

今、絶賛グループのツアー中なのですが、ステージに立ったときに見える景色って、何物にも代えられないんですよね。僕がこの仕事をしたいと思ったきっかけでもありますし、ステージからの景色は一生忘れられないと思います。

──今後の澄晴の見どころを聞かせてください。

2話が放送された時点でかなり「これ、どうなるんだろう?」って皆さん思っていますよね。葵と澄晴は、お互いの目的を知って、一度激しくぶつかりました。お互いがお互いに対して「は?」と思っているのに、3話でまた接触します。

結局、澄晴は葵に言われたこと、葵の表情が心に刺さって抜けなくなっているんです。そうして3話で物語が動き出すので、見どころかなと思います。