石原さとみさんが、主演作に感じる“試練”と、子どもと過ごす「好き」な時間について語りました。

水10ドラマ『ポリティカルパン』は、石原さんと脚本家・野木亜紀子さんが『アンナチュラル』(TBS/2018年)以来、約8年ぶりにタッグを組む、野木さんのオリジナル最新作。本作は、架空の国・ニッポニアを舞台に、史上最強の女ルパン・如月弥生(きさらぎ・やよい/石原さとみ)が政界に潜り込み、与党金庫番のエリート議員と騙(だま)し合いをしながら、ダークな政治の金を根こそぎ鮮やかに奪い取る、怪盗エンターテインメントドラマです。

めざましmediaでは、インタビュー前編で語った「ずっと願っていた」という野木さんとの再タッグへの思いや共演者とのエピソードに続き、座長として本作に挑む気持ちと、最近の「好き」なことを聞きました。

石原さとみ「頭がパンクしそうになることも」子どもを育てながら感じる“試練”

――本作のクランクインをどのように迎えましたか?

私はクランクインの前日は緊張して眠れないタイプで、本番前に助監督の「よーい」という声が大きいだけでびくっとなるのですが、今回はそれが一切ありませんでした。緊張してNGを出すこともほとんどなく、自分でも不思議なくらいです。

役に入り込むためのスイッチのようなものすら、あまり感じていません。前作の舞台(『リア王』2026年5月)では、ぐっと集中しないと演じられない役柄だったのですが、今回は姿勢が崩れていても、顔を上げても下げても、目をつぶっていても大丈夫な感覚で臨めています。

――リラックスして挑んでいる様子が伝わりますが、撮影現場の雰囲気はいかがでしょう?

現場全体としても、人見知りする人がいないというか、皆さんよくしゃべっています。(河合)優実ちゃんもよくしゃべるし、渡部(篤郎)さんも高橋(一生)さんもずっとしゃべっていますね。おそらく、監督がそれぞれのキャラクターをしっかり作り上げ、皆さんもキャラクター像をすでに成立させてから現場に入っていることが大きいのだと思います。だからこそ、撮影の合間も気負わずにずっとしゃべっていられるのかなと。

――弥生は大泥棒でありながらも、義賊的な一面もあります。演じていて、新たな挑戦だと感じる部分はありますか?

実はこの役を「挑戦」だとはあまり思っていなくて。それよりも、ずっと願ってきた野木さんとご一緒できたことが、本当に嬉しいんです。あて書きしていただいたおかげで、セリフも楽しく言えています。

『ポリティカルパン』(C)フジテレビ

ただ、一つひとつのシーンがとても長く、全編にわたり回想シーンが挟み込まれる構成になっていて。撮影は順番通りには撮らないので、何ページもの長いシーンを、別の日に撮った続きとして演じなければいけないことが多くあります。同じ衣装、同じ場面でも「このシーンはこのシーンの時系列だ」と分かるように演じなければいけません。

それは、面白くてワクワクすることでもありますが、これを覚えるのは、子どもを育てながらではなかなか難易度が高くて、頭がパンクしそうになることもあります(笑)。そこは試練だなと感じています。

石原さとみ「なかなかうまくできなくて」子どもと過ごす “好き”な時間

――めざましmediaは「好きでつながる」をテーマにしたメディアです。石原さんの最近の「好き」を教えてください。

好きなこと……何だろう、子どものことしか全然思い浮かばないのですが、強いて言うなら折り紙でしょうか。とはいえ、好きというより、やらざるを得ないからやっている感じです(笑)。「どこを折るんだっけ?」と迷っていると、子どもに「違う、こっちだよ」って教えられます。それで出来上がったものを見て、「結果、これは何なんだ」となることも多いです。

――何をよく折っているのでしょうか?

コップとか、鶴のような定番のものは折れますが、子どもから「ゾウさん作って」とか、いろいろリクエストされるんです。向こうは作れると思って言ってきますが、私はやったことも見たこともないので、頑張って検索しながら挑戦して。それでも、なかなかうまくできなくて。レパートリーを増やしたいとは思っているんですけれど、一向に覚えられなくて、「あれ?こうなるはずだったのに」となることばかりです(笑)。

撮影:河井彩美