「フレンチの屋台らしくなってきたな」って…どこがーーー!!!

はい。今週も、きれいに決まりましたね(決まってはない)。

さて、気を取り直して。

初回、シーズン1で柱だったはずの寺を離れて、謎の地下駐車場で屋台をやるというトリッキーではじまったもんだから、シーズン2は一体、どんな話になるのか?って想像もつかなかったんだけど、前回の第2話で、伝説のギャルソン・御崎(小手伸也)に煽(あお)られたもんだから(言い方!)、この店で三ツ星を目指すっていう急展開でテーマが提示され、そうか、シーズン2は、三ツ星を目指す、そのサクセスストーリーを描くわけだね。だから、前回のラストで、そのためのスペシャリテを2人で考えてたんだもんね(フレンチ屋台なのに、シューマイはどう?とかギャグが炸裂してたけど…ギャグではない)。

とか思ってたら、スペシャリテも当然大事だけど、お金が大事!お金がない!!っていうか家賃を払うお金もない!!ってんで、今作の肝である料理パートもそこそこに、輝元、警備員のバイトする!!ってさ、どう考えたって、遊び回じゃん(なわけない)。

いくら鏑矢さんというキャラの深掘り回だからって、前回やっとエンジンがかかったのに、スペシャリテ考えるぞ!!って息巻いてたのに、次回いきなり、警備員バイト!!ってさ、遊びにもほどがあるじゃん(言い方!)。

しかも、輝元ってば、急な警備員なのに、嫌がるそぶり一切見せず、いつもの超ポジティブ発動で、挨拶から動きから、何から何まで、超張りきりモードで警備員!ってさ、いくら何でも、遊びが過ぎるじゃん(それはそう)。

だけどだけど、このドラマときたら、そっから、急激に舵を切って、とんでもない人情エピソードを繰り広げ、それも、鏑矢さんのアイデンティティの喪失という、とてつもない重たい話で物語を構築し、認められたかった自分を「ゆで卵」という食材に投影して、結果、ゆで卵が主役の「ウフマヨネーズ」となって、それでもってドラマティックとしずる感ともに、号泣へと誘ってしまう、このドラマの独創性ですよ。

「ゆで卵」を、トリュフオイルでさりげなくリッチにしてみせる翔太…を想像しただけで…オロロロロロロロォォォォォオオオォォォォ―――――(いい加減にしろ)!!!

しかも、遊び回だと思ってた警備員バイトが(遊び回言うな!)、実は、前回の御崎から指摘された、三ツ星をとるためのホスピタリティを学ぶためであった…という、謎の丁寧さ。

気が利き過ぎてる!!そしてそこに、やっぱり桂華(浅野ゆう子)が絡んでるってさ、このドラマ、ちゃんとしてるにも、ほどがある(そらそうだろ)。 

で、で、で、超感動のラスト、「ウフマヨネーズ」というメニューを第1話で登場した「特製弁当」の隣に並べて…前回のダメだしされた「フレンチ風牛丼」がメニューにない―――からの、そのメニュー表を見た翔太が感慨深く、ちょっとカッコつけながら「フレンチの屋台らしくなってきたな」って…どこがーーーーー!!!

さっき画面に映ってたのは、「ウフマヨネーズ」と「特製弁当」だけだし、そもそもシーズン1から「卵焼き」とか「ラーメン」とか「焼き飯」とか、フレンチっぽいメニューあんまりないのに。もーーーーーーっ!!!

だけどもう、それこそが最高。ぜひ、スペシャリテは、シューマイで(なわけない)!!!