時を同じくして、勝どき医療センターでは、荒井が緊急カンファレンスを開催。ルミナウイルスはコロナウイルスとは全く別の構造をしており、アメリカで抗ウイルス薬や中和抗体薬などを使い、臨床研究が行われたが、効果は得られず、現時点で有効な治療薬が存在しないことを説明していた。
続けて、現段階で有効なワクチンが無いことと、各国が治療薬を開発中だが、承認から処方まで約100日はかかることを告げる。
そして、ルミナウイルスに感染すると、発熱、頭痛、腹痛、肺炎、記憶・味覚障害、極度の関節痛で腕や肩が上がらなくなるなど、その症状は多岐にわたり、コロナウイルスと比較すると、熱に対して圧倒的な耐性があることに言及。
コロナウイルスは発熱から平均3日ほどで数が減り、熱も下がるが、ルミナウイルスの場合は、5日経っても数は減らず、むしろ増加し、5日以降はどうなるのかまだ詳細を解析できていない現状だった。
さらに、ECMO(体外式膜型人工肺)を使用しないケースで5日以上生き延びた前例がないことに加えて、重症化すると致死率は70%であることを伝えるが、ECMOを使用できれば、30%まで下がることを補足する。
その最中、新たに都内で5名、大阪で2名のルミナウイルス感染者が判明。感染は日々、着実に広がりつつあった。