NEWSの加藤シゲアキさんらが企画し、呼びかけに賛同した人気作家10人の新作短編を収録した、能登半島地震チャリティー小説「あえのがたり」
参加著者の印税相当額と、発行元である講談社の売上相当額が、能登半島の復興支援に充てられます。

2025年1月22日の発売日を前に、発起人である加藤シゲアキさん(37)と直木賞作家の小川哲さん(38)が、『めざまし8』の単独インタビューに、「刊行に当たっての思い」を語りました。

被災地で見た“書店”…「作家という立場で」

きっかけは、2024年、加藤さんが直木賞に落選した日の“残念会”。
傷心の加藤さんが、直木賞作家の小川哲さんに「チャリティーをやりませんか?」と提案したことでした。

NEWS 加藤シゲアキ:
(落選後)そのまま“残念会”という流れになって、そこに小川さんが来てくれて。
本当に震災を受けて、何か“作家という立場”でボランティアとかチャリティーとかできないのかな?っていうのを思っていて。その構想を話したところ、(直木賞に落選して)僕も僕で落ち込んでいる状態なので、断るに断れず巻き込まれた小川さんです(笑)

直木賞作家 小川哲:
僕は常に、加藤さんが小説書くのやめちゃうのが怖いんで。(落選した後)「でも俺、何書いていいかわかんねえよみ」たいな感じだったので、加藤さん。
そんな時に、「小川さんちょっと、能登のチャリティーやりませんか?」って言われて、やりませんとは言えないですね。

加藤さんに筆を折ってほしくない…そんな思いもありながら、小川さんは提案を受けたといいます。

自身の短編の舞台に、震度7を観測した輪島市を選んだ加藤さん。
2024年の夏には、実際に被災地にも足を運びました。

NEWS 加藤シゲアキ:
もうどこもかしこも、本当にびっくりするような惨状なんですよね。
震災から8カ月たっていたので、復興しているものもあるかな?と思ったんですけど。ようやく本当に道が整った、“ひとまず整えた”というような状況で…。

そこで目にしたのは、地震によって壊れた店の代わりに、元はタクシーの駐車場だった場所に仮設を建てて営業を再開した、書店でした。

NEWS 加藤シゲアキ:
2階建ての実家で本屋さん(を営んでいた)だったのかな?1階がまるまる潰れてしまったのかな、確か。完全に、瓦解(がかい)して続けられるような状態ではない中で、その本屋さんが再開した時に、泣いて喜んだ方がたくさんいらっしゃったそうで。やっぱり(本が)求められているんだなと。

特殊詐欺を犯した若者が、輪島の地にたどり着くところから始まる加藤さんの物語。
そこに込めた思いは…。

NEWS 加藤シゲアキ:
発起人ではありますので、チャリティー小説でやるべきことというか、実際に起きた震災っていうものからの“未来を描く”という形で書いてみようと。

直木賞作家 小川哲:
この本がずっと5年、10年とね、皆様のご家庭の本棚だったり、あるいは、書店だったりに並んでいて、(思い出して)パラッと開いて思いをはせたりとかして…みたいなことができるのが、僕は(小説の)強みかなと思いますね。

(『めざまし8』 2025年1月22日放送より)