説明会の最後に、百瀬が「廃校に反対します!」と叫ぶ。続いて、茂信や町の人々から「子どもたちの夢を奪うのか!」と声が次々に上がる。

教育委員会側が強引に説明会を終わらせようとしたとき、朝野が駆け込んでくる。朝野は、生徒たちが集めていた廃校反対の署名を教育委員会の面々に渡す。

失意のうちに帰ってきた朝野が小浜駅に降り立ったとき、恵ら生徒たちが必死に署名活動をしていた。

朝野は教育委員会の面々に、あきらめそうになった自分を奮い立たせてくれたのは生徒たちだと訴え「この学校を残してください!」と教育委員会の職員たちに何度も頭を下げる。

木島(神木隆之介)は生徒たちに挑戦を続けるようにと励ます

署名活動を終えて学校に戻ってきた恵たちは、木島と出くわす。恵と実桜は木島が宇宙キャラメルの話を聞いてくれたJAXAの人だとわかって驚き、樹生もやっと気づく。

木島は恵たちに「現時点では、宇宙キャラメルを宇宙日本食に採用することはできない」と告げる。

しかし今回の査定は現時点でのものであり、宇宙にはすぐに届かないからこそ、挑戦する価値があると恵たちを励ます。次に向けて希望を抱く恵たち。その様子を朝野が見守っていた。

朝野と木島は、学校の前に広がる海を前に語り合う。木島は「足りないのは時間だけで、このまま実習を続ければ、若狭水産高校の夢はいつか宇宙に届くかもしれない」と言う。

その根拠は、近い将来に宇宙食の輸送は今とは別の形になるので、輸送の問題により缶の形状がネックとなって宇宙食にできなかった若狭水産高校のサバ缶も、認められる可能性があるということだった。

木島は小浜に来た理由を、宇宙キャラメルを作った生徒たちに会いたかったからだと明かし、自身の過去を語る。

木島の家は豆腐店を営んでいたが、木島が高校生のときに阪神淡路大震災で店が倒壊。それでも木島の父は、がれきの横で湯豆腐を作って被災者に配っていた。

炊き出しに並んでいた人たちは「ありがとう」と言ってみんな笑顔に。木島は宇宙キャラメルを食べたときに、そのことを思い出した。

「生きることは、楽しみを配ること」という木島の言葉に、共感する朝野。

その頃、恵たちは新しい宇宙食のアイデアを考えていた。そんな恵たちに朝野は、将来的にサバ缶が宇宙食に認められる可能性があることを伝える。

恵、樹生、実桜は、間近に迫った卒業まで宇宙食開発を続けようと約束した。

帰り道、恵と別れて2人きりになった樹生と実桜。実桜から、恵に告白したのかと尋ねられた樹生は「この関係を続けるのも悪くない」と答える。樹生は、実桜のことを意識し始めたようだった。

ほどなくして恵、樹生、実桜は卒業。朝野は、3人が卒業目前まで宇宙食開発について記録した“黒ノート”を読み返し、次世代の生徒にこのノートが受け継がれていくだろうと思いをはせる。

しかし2011年、大きな悲劇が訪れる――。

『サバ缶、宇宙へ行く』公式サイト

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