本田は悲しみを押し殺し、真澄とともに広野の遺体解剖に臨む。

解剖の結果、直接の死因は真澄の見立て通り脳挫傷と判明。脳挫傷を起こす前に腰の辺りを強打していて、10メートルほどの高さから腰を下にして落下したとみられた。

また、右腕と左足にはこすれてできたような痕(あと)と死後一時的に胸と腹が膨張した痕跡があり、のどの奥や肺、毛髪に何かの粉末のようなものが検出される。

広野がどのように亡くなったのか、謎は深まるばかりだった。

本田(八木勇征)は親友の死の真相を追う

穂乃果は、事件現場近くのアパートの住人・武村一哉(遠藤雄弥)に話を聞く。武村は、幼い娘と暮らしているようだった。

真澄と本田は、広野の勤務先である明和大学病院へ。本田に、広野はどんな人物だったのかと尋ねる真澄。本田は、広野は人柄がよく誰かに恨まれるようなことはないと断言した。

広野の研修医時代の指導医・今林実里(山田キヌヲ)に話を聞く真澄と本田。今林は広野について、叱った思い出しかないと証言し、広野の仕事はうまくいっておらず、亡くなる前日に辞表を渡されたと明かす。

本田は、今林が語る広野と自分が知っている広野とのギャップにショックを受ける。

本田と一緒に仕事をしていた頃の広野は、緊急の状況でも手際よく処置を行う優秀な医師だった。本田は、自分は広野のようになれないと思い、法医学の道を選んだのだ。

穂乃果は、事件当夜に現場近くで車を止めていた男性・牧修平(嶺豪一)から事情聴取する。しかし牧は、事件と無関係だった。

穂乃果を訪ねて警察署に来た真澄は、取調べを終えた牧に話を聞く。牧は、事件当夜、音は聞こえなかったが、何かが腐ったような匂いがしたと語った。

麻帆は、親友を亡くした本田を気遣って声をかける。

本田は、広野が亡くなる前日、居酒屋で会ったときのことを思い出して号泣。最後だとわかっていたら、もっと何かできることがあったと悔やむ本田に、麻帆は、法医学者だからこそ、まだできることはあるはずだと励ます。

思い直し、明和大学病院で聞き込みをする本田。しかし、医師や看護師は何も語ろうとしない。

困っていると入院中の少女・伊勢桃香(梶山かんな)に声をかけられる。桃香は、広野の担当患者だった。

本田は桃香から「広野先生は怖いおじちゃんに怒られていた」と聞く。桃香が目撃した人物は広野に「お前のせいで死んだんだ」と言っていたという。