商品開発を希望して入社したものの、異動を何度願い出ても叶わず30年が過ぎ…
今回は、「2024年爆売れアイテム大集合!あの一言でメガヒット商品が生まれましたSP」を放送。
「日経トレンディ2024上半期ヒット大賞」を受賞した、話題の商品「魔法のかまどごはん」。
「魔法のかまどごはん」は、タイガー魔法瓶が2023年10月に発売し、電気を使わず外でおいしいご飯が炊けるというアウトドア炊飯器。価格は1万9800円(税込)で、累計1万個を売り上げる大ヒット商品です。
蓋(ふた)の下に内鍋があり、昔のかまどを模倣したつくりで、ご飯の甘みを引き出していて、開発したタイガー魔法瓶の村田勝則さんは「電気の代わりに新聞紙を使います。3合のご飯を炊く場合は9枚を半分に割いて使うことになります」と説明。
あらかじめ水に浸しておいたお米をセットし、空気を含むようにくしゃくしゃと丸めた新聞紙に着火。新聞紙の炎と、かまどから出る遠赤外線により、ムラなく内鍋を温めるのだそう。
あいている2つの穴に交互に新聞紙を入れて炊き上げていき、通常の電気炊飯器と変わらない35分程でふっくらつやつやなご飯に。その完成度の高さから、キャンプやバーベキューなどで大活躍のアイテムとなっています。
村田さんは、大ヒットの一つの理由として「我々は、電気やガスに頼っているところがありますが、大きな震災などでライフラインが途絶えてしまったときにご使用いただけるというのもあります」と、防災グッズとしての需要があると紹介。
スタジオに広がる炊きたてご飯の香りに、小杉さんは「めっちゃいい匂いする、香りがすごい!おいしい」と感動のあまり声を張りあげ、吉田さんも「ホンマやなぁ…コメ食ってる!って感じするなぁ」と一口一口じっくり噛(か)みしめて味わいます。
実は、村田さんは商品開発を希望してタイガー魔法瓶に入社したものの、配属はそれとは無縁の品質管理部。
異動を何度願い出ても叶わず、30年が過ぎた2017年、どんな部署にいても開発のチャンスがある社内公募制度ができ、この炊飯器のアイデアをプレゼンテーション。見事、採用されたといいます。
ひらめいたきっかけについて、村田さんは「私どもの会社には、東北に営業所がありまして、東日本大震災も経験しているんですけど、そこの社員と話をしていたときに、『炊飯器が目の前にあって、お米も水もあるのに、ご飯が炊けないのが非常に悲しかったという声があった』と耳にしたんですよ。やっぱり、温かいおいしいご飯を食べると、どんなときでも、人は笑顔になれるので、そういった商品を作れればなと思いました」と当時を回顧。
しかし、実際の開発は苦労の連続で、本社では火が使えないため、横にある古びた実験室に1人こもり続ける日々。
会社から出た予算10万円の中で「植木鉢炊飯器」や「バケツセメント炊飯器」など、試行錯誤を70回以上繰り返したとのこと。
3ヵ月でようやく満足できるプロトタイプができあがり、ガールスカウトの100人の子どもたち全員が炊飯に成功するまで調整を重ね、完成にこぎつけたそうです。
村田さんは「おいしく炊けるので、被災したときだけでなく普段からこれでご飯を食べて、『もし何かあってもおいしいご飯が炊けるね』って思っていただけたら。安心という価値も提供できるかなと考えています」と語ります。
番組ではほかにも、冷凍パンがまるで焼きたてのようにリベイクできて大ヒット中の、ツインバードが手がける「魔法のトースター」や、発売1週間で完売するなど爆売れのUHA味覚糖「最強ハード系グミ」の開発秘話も紹介します。
大ヒット商品の豪華視聴者プレゼントもある『ウラマヨ!』(関西ローカル)は、9月21日(土)13時より、カンテレで放送されます。