<齊藤京子&水野美紀コメント>
――復讐劇の主人公を演じるのは、いかがでしたか?
齊藤:初めての復讐劇で大変でしたが、日々勉強させていただき、ものすごくやりがいを感じました。撮影期間中はずっと集中していた分、クランクアップを迎えたときは「本当に終わったんだ」と、泣きそうになりました。
ここまで辛い役を演じるのは初めてで、いろいろな感情が込み上げてきましたが、「また挑戦したい」と思えてよかったです。
水野:私は実際に母親なので、子どもを失う辛さも想像しやすいのですが、京子ちゃんはすべてイメージするしかないので大変だったと思います。そんななかでも、京子ちゃんは私が演じたかった玲子の気持ちを“レイコ”として見事に代弁してくれました。
それにしても、泣くシーンが多すぎますよね。私も京子ちゃんも、毎日泣いていました(笑)。すごく集中力とエネルギーが必要なので大変でしたが、それだけドラマチックなシーンが詰まっていたと思います。
齊藤:玲子の元夫・健司(津田寛治)が亡くなるシーンでは、“泣くお芝居”を2人でリレーしました。私から水野さんに切り替わる演出でしたが、複雑なシーンにもかかわらず、水野さんは違和感なく引き継いでくださって「さすがだな」と感動しました。
水野:沙織に宣戦布告をする場面で、ひとつのセリフを2人で交互に言うシーンがありました。“同一人物”という役柄ならではですが、1人で言っているかのように2人の感情を合わせるのが難しかったです。
――撮影現場でのエピソードを教えてください。
齊藤:新川優愛さんは、本当にやさしい方ですが、沙織という役に入ると、ただただ憎くて(笑)。レイコとして、娘を奪われ、正体を暴かれ、散々な目に遭わされましたが「絶対に、この人にだけは負けない」という強い気持ちで立ち向かいました。だからこそ、宣戦布告をするシーンは、自分で見てもスカッとしましたね。
水野:第11話の終わりで、レイコが海に向かう緊迫したシーンがありますが、現場はすごく景色のいい場所で、お天気にも恵まれて、穏やかでのんびりとしていました(笑)。みんなで海を眺めて、ケータリングを食べながらお昼休憩したり、撮影の空き時間にはシーグラスを探したり…本編からは想像できない平和な時間が流れていました。
――視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。
齊藤:実は、視聴者のみなさんがだまされている“驚がくの事実”がひとつあります。最終話は、この物語の根底を覆す“大きな勘違い”を予想しながら楽しんでいただければと思います。
水野:ついに最終回ですが、ここにきて、予測不能な怒とうの展開が待ち受けています。すべてを暴露され、逃亡したレイコはどうなるのか?3ヵ月間にわたってお届けしてきた復讐劇の結末を、ぜひ見届けてください。
