<北村有起哉 コメント>

渉は泣き虫な役で、本当にたくさん泣きました。未体験の感覚で、前代未聞の経験でした。特にこの2~3週間(撮影の終盤)は、スタッフのみなさんが準備に大変な思いをされたと思います。

そんななかでも、リラックスした楽しいお芝居の場を作ってくださり、本当に毎日が楽しかったです。キャストのみなさんの素晴らしさもあって、岡田さんの脚本の世界そのままで、悪い人が出てこない。みんながやさしく、譲り合い、ちゃんと出るところは出て…。

自然にチームとしてまとまっていたので、最初から「これはいい座組になるぞ」と感じていました。(涙を浮かべながら言葉を詰まらせ)慎一さん(草刈)のセリフをお借りすると、このひとときは僕にとって“尊いひととき”でした。

10年後、20年後にまた偶然会ったとき、きっとこの作品・チームのことをすぐに思い出すと思います。「あのとき、大変だったよね~。今でも信じられない。でも、よくやったよね」って。時間がたてばたつほど、思い出は鮮明に残り、素晴らしい記憶として残る…そんな現場だったと思います。本当にありがとうございました。おつかれさまでした!

左から)北村有起哉、仲間由紀恵