寺西拓人さんが2025年の活躍を振り返りました。

timeleszの寺西拓人さん初の主演映画『天文館探偵物語』が公開中。本作は南九州きっての繁華街・鹿児島市にある天文館を舞台に、生まれ育った大切な街や仲間を守るため、情に厚い探偵たちが奮闘する姿を描く物語です。

寺西拓人「喜んでくれる仲間ができた」グループ加入後の変化

――俳優活動とグループ活動を並行して行ううえでどんなことを意識していますか?

僕個人がやることがグループの活動につながることもあり、逆に、timeleszという名前があって、個人の活動につながることもありますから、どちらにも責任をもって向き合いますけど、どちらかの経験をもう一方に「還元しよう」みたいな意識は特にしていません。

お芝居とアイドル活動を特に区別していなくて、表現する、作品をつくるという意味でいうと僕の中では差がないというのが正直な思いです。

もともと、先輩のバックで踊るという活動からスタートして、舞台出演が増えていき、自然な流れでお芝居のほうにいったというだけなので、俳優活動もアイドル活動も観に来てくださる人、応援してくださる人に向けて何かを届けるという意味では一緒なんです。

とはいえ、例えば、今回みたいに主演作品が公開されることになって、喜んでくれる仲間がいるというのが唯一の違いですね。

映画『天文館探偵物語』より

――劇中で宇佐美たちは天文館を再開発問題から守るために奔走しますが、寺西さんにとって守りたいもの、変わってほしくないものはありますか?

守りたいものはもちろんファンの皆さんです。これまで応援してくださった皆さんもそうですし、現在、応援してくださっている方たちの中に、この作品を撮影していた時期に僕のことをまだ知らなかったという方もいらっしゃると思いますが、そんな皆さんの期待に応えるためにも、変わらずにいなければと強く思います。

皆さんが注いでくださる愛情、寺西拓人を応援したいと思ってくださった気持ちを変えないように、「この人を推してよかった」と思っていただけるように頑張るだけです。

――逆に「変わりたい、変えたい」と思っていることはありますか?

これまで俳優活動が多かったこともあり、与えられた役柄に徹するという背景も関係しているのかもしれませんが、自分に対するこだわりみたいなものが本当にないんです。

メンバーからもよく言われるんですよ。「それでいいの?」って。例えば、髪が伸びっぱなしとか、洋服はある程度気にしているのに「そのメイクでいいの?」みたいな。自分の見せ方について、「どうしてそんなにこだわらないの?」ってしょっちゅう言われます。

「これが俺だから」と思っていましたが、確かにちょっとこだわらなさすぎかなって思えてきて…。難しいところですが、自分を変えたいとまではいかなくても「もしかしたら、変えたほうがいいのかもしれないな」と少しだけ思い始めています。

やっぱり見られ方が以前とまったく違うので、注目してくださる方たちの思いも大事にしなければという心境です。