宮本亞門さんと寺西拓人(timelesz)さんが、それぞれ“推しグルメ”について語りました。また、街の人たちからの質問にも答えました。

ゲストが自身の“激推し”しているものを紹介する『ノンストップ!』(フジテレビ)月曜恒例のコーナー。

左から)寺西拓人、宮本亞門

9月29日の放送に、10月17日より開幕される舞台『「新 画狂人北斎」-2025-』(東京・紀伊國屋ホールなどで上演)の演出を務める宮本亞門さんと、鳥居耀蔵(とりい・ようぞう)役の寺西拓人さんが登場しました。

この作品は、宮本さんの演出による『新 画狂人北斎』シリーズの最新作。絵に魂を捧げ、生涯探究し続けた絵師・葛飾北斎(西岡德馬)の生きざまを描いた物語です。

“東洋人初”演出家としてブロードウェイで上演するも「悔しくて...」

 

宮本さんは、オペラ・歌舞伎・アイスショーなどミュージカルの枠を超えて演出家として活躍。

デビュー作『アイ・ガット・マーマン』(1987年)で「文化庁芸術祭賞」を受賞するも「全然、自信にならなかったんです。たまたまうまくいった感じで。それからは(演出を)存分に楽しもうと思って、頑張っています」と語りました。

 

また、東洋人初の演出家としてニューヨークのブロードウェイで、ミュージカル『太平洋序曲』(2005年)を上演。「20代のころに『ブロードウェイの演出家になりたい』という夢があったので、実現できて本当にうれしかったです」と回想。

この作品は、アメリカの演劇界で最も権威あるトニー賞で4部門にノミネートされましたが「ノミネートで終わってしまったことが悔しくて...。もう一度、ブロードウェイで挑戦しようと思っています」と意気込みました。

ミュージカル以外にも幅広いジャンルの演出を手掛けますが、「自分の興味があるものに対しては、『(ジャンルの)壁を超えていい』という考えがありまして。周囲からは『お前は演劇人なんだから、おとなしく演劇だけやっていろ』とお𠮟りを受けるんですが」と笑いました。

寺西拓人 稽古場での宮本亞門を語る「何か食べながら...」

宮本さんは演出家として、佐藤隆太さん、森山未來さんなど数々の俳優を見出してきましたが、「(実力のある俳優は)他と違う。周りからすると、ちょっと危険な人も“あり”なんです。逆に(ただ)自信過剰な人は、『永遠に稽古をしていても変わらないんだろうな』と。実際に、そのようになってしまうんです」と説明。

そんな宮本さんの好きな俳優は、「頭が柔らかい人。申し訳ないのですが、(稽古中に)次々と台本が替わってしまうので...それを面白いと思ってくれる人が好きです」と語りました。

寺西さんは、「(宮本さんの台本は)日々、替わって(笑)。でも、楽しい現場なんです」と、にっこり。

続けて、稽古場での宮本さんについて「『厳しいのかな?』という印象があったのですが、本当に優しくて。役者にも寄り添ってくれるんです!」と力説。

これを受けて、宮本さんは「現場では優しく接するのを心掛けているのですが、昔は分からなくて...。演出家になったのが30代前半だったので、周りの役者さんは自分より年上の方たちだったんです。舐められることが多くて、一度机をひっくり返したことがありました」と振り返りました。

そして、「皆さん頑張っていただいているので、今回の作品では、怒る理由がないんですよ」と微笑むと、寺西さんは「(そういう一面があったことに)びっくりですね。(宮本さんは稽古場で)何か食べながら、和やかな雰囲気なので」と明かしました。