あんが暮らすことになる街を、楽しそうに散策する4人。あんが借りたマンションに到着すると、渉は不機嫌そうに部屋にケチをつけた。
その様子を見て、あんは過去の出来事を思い出す。マンションの部屋を改装した際、あんに任せきりだった渉が完成した部屋を見てケチをつけてきたのだ。
その時の気持ちを「憤怒(ふんぬ)」だと認識したあんは、それ以来腹が立った時には「ふんぬだ!」と心の中で唱えるようになったという。
それを聞き、口々に「ふんぬ」と言う一同。渉は姿勢を正し、あんが幸せにならないのは嫌だ、幸せにならないなら離婚したくない、と伝える。その後、4人は家具のない部屋で、順が買ってきた鯵の押寿司を食べた。
渉(北村有起哉)はあん(仲間由紀恵)をしっかりと抱きしめ、本音を漏らす
一方、永島家の4人は公園にやってくる。
慎一と真がキャッチボールをする傍らで、さとこは凛(和智柚葉)にある提案をする。お互いに大切な存在を亡くして泣きたいが、凛は真を、さとこは慎一を気遣って泣くことができない。だからときどき2人で思いっきり泣かないか、と。その提案に凛は涙ぐむ。
その時、真がボールを追いかけて道路に飛び出しそうになる。そこへ1台のトラックが。慎一はとっさに真を追いかけ、抱き止めて転倒。驚いて駆け寄るさとこ。慎一は倒れたまま、誇らしげに笑顔を見せた。
樋口奈央(小野花梨)と高村志保(石井杏奈)は、キッチンカーをレンタルしてお店を始めるため、今まで働いていたスーパー銭湯を退職。
最終出勤日のこの日、サプライズパーティの準備をする「たそがれステイツ」の一同だが、2人は真っ直ぐ帰って来るのかという凛の言葉にハッとする。
さとこの指示で、渉が2人を連れて帰ってくることに。道で待ち伏せし、奈央と志保に声をかけて半ば強引に家へと連れて帰る渉。
なんとか小倉家へ2人を招き入れ、ドアを開けた瞬間、一同はクラッカーを鳴らして2人をお祝い。驚きのあまり固まってしまう2人だが、徐々にうれしさが込み上げてみんなに感謝の気持ちを伝えた。
最後の最後までアルバイト先で嫌な目に遭った2人は、その内容をみんなに打ち明ける。ゆずは、それは「ふんぬ」だと2人に伝える。奈央と志保は「ふんぬだ」「ふんぬ」と笑顔で口に。慎一は、素敵な職場ではなかったかもしれないが、そこで頑張った時間は尊いものだと2人に語りかけた。
永島家と小倉家は、それぞれ日中の出来事をみんなに話す。離婚したあとに暮らす部屋に家族で行くなんてありえないと言うあんに対し、ふざける渉。あんがそれを嫌がっていると、真が「ケンカしてる」と声を上げた。
凛と真の家では、子どもたちが「ケンカしてる」と言うと両親がハグをして仲直りしていたという。真に「『ぎゅー』してください」と言われて動揺する2人だが、渉はあんの手を取り、しっかりと抱きしめる。
あんを抱きしめたまま渉は、離婚することになってから、あんのことをどんどん好きになっている、とつぶやいた。
翌日、渉は順をキャッチボールに誘う。渉が取りやすい球を投げる順に、渉は思い切り投げてこいと要求。順は、お父さんが嫌なやつだったらどんなにいいかと思っていたと打ち明け、全力でボールを投げる。転がりながらもそのボールを受け止める渉。
その頃、さとこはあんに「今も離婚したい?」と尋ねていた。

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