生理期間中をより快適に過ごすために大切なサニタリーショーツ。機能性だけではなく、シンプルでスタイリッシュなデザインから、レースをあしらった可愛らしいデザインのものまで自分の好みに合ったデザインを選ぶこともできます。
この記事では、編集部が厳選したアイテムを紹介していきます。
サニタリーショーツとは生理期間中に使用されるショーツのこと

サニタリーショーツとは、生理期間中に使用されるショーツのこと。クロッチ(ショーツの内側に縫い付けられた、股にあたる部分の布)に防水布が使用されており、経血が漏れにくい構造になっています。
さらに、クロッチの幅が広めに設計されているため、ナプキンがしっかり固定されてずれにくいのも特徴です。羽根つきナプキンの羽根を中にしまえる二重構造のタイプもあり、動いても安心して過ごせます。
汚れが落ちやすいメッシュ生地やポリエステルなどが使われていて、洗濯しやすく乾きやすい点も魅力。経血がついても、洗濯すれば繰り返し使えます。
生理期間を快適に乗り切るサニタリーショーツの選び方

サニタリーショーツを選ぶ際に気を付けるポイントを、2つ紹介します。
気温や好みの肌あたりに合わせて快適に過ごせる素材を選ぶ
生理期間中はムレやすく、肌が敏感になりやすい時期のため、通気性と吸湿性に優れたコットン(綿)素材のショーツがおすすめです。やわらかな肌ざわりで、汗や経血によるベタつきも防いでくれるため、快適に過ごしやすいでしょう。
ただし、気温によってはほかの素材を取り入れるのもおすすめです。寒い季節には、裏起毛素材や吸湿発熱素材のショーツを選ぶとあたたかさを保てます。
また、外出や運動が多い日には、伸縮性と速乾性に優れたナイロンやポリエステルなどの化学繊維素材も便利です。化学繊維素材はチクチクして苦手だという人には、やはりコットン製がおすすめ。
状況に合わせて素材を使い分けると、生理中の不快感をぐっと減らせます。
シチュエーションに合った形で選ぶ
サニタリーショーツには、主にハイウエスト・ローライズ・ボクサー・ノーマルの4種類の形があります。
腰まであるハイウエストは、寒さ対策も重視したい人にぴったり。股上が浅いローライズは、ローライズボトムなどを着用するときもはみ出さないため重宝します。
ボクサーは1分丈のスパッツタイプ。ナプキンがフィットしやすいため、量が多い日やスポーツ時におすすめです。ノーマルは普通のショーツと同じ形なので、あらゆるシーンで使えるでしょう。
どの種類を履くときでも、羽根つきナプキンの使用時はクロッチが二重構造になっているもの、羽なしナプキンのときはクロッチが1枚のものを選ぶと、ナプキンがずれにくくなります。
編集部おすすめサニタリーショーツ5選
多機能で多い日やアクティブな日でも使いやすい
おなかをしっかり包み込む深ばきデザインで、生理期間中の寒さ対策に役立ちます。羽つきナプキンをしっかり固定できるクロッチ部分のおかげで、アクティブに動いてもずれにくい印象です。 夜用には漏れ防止の防水布が広範囲についていて、寝返りが多い日も不安なく眠れます。不快なにおいの心配を軽減する消臭テープ付きです。
| タイプ | ハイウエストタイプ |
|---|---|
| 素材 | 綿95%、ポリウレタン5%(ストレッチ天竺) |
| 縫い目の有無 | あり |
ゴムなし&カットオフデザインで使いやすい
ウエスト部分のゴムなし仕様がポイント。ウエスト周りの締め付け感が少なく、リラックスして着用できます。クロッチ裏部分には防水性を持たせたポリエステルが使われており、長時間着用にもよさそうです。 カットオフデザインで縫い目がないためアウターに響きにくく、生理期間中でもおしゃれを楽しめます。気になるにおいを軽減する、消臭加工も施されているのが嬉しいポイントです。
| タイプ | ノーマルタイプ |
|---|---|
| 素材 | 綿85%、ポリウレタン15% 股布内側: ポリエステル100% テープ部:ナイロン85%、ポリウレタン15% |
| 縫い目の有無 | なし |
温感素材が嬉しい。動きの多い日やスポーツの際でもずれにくい
デリケートゾーン付近に温感素材が使われていて、寒さ対策をしたい人にもぴったり。フィット感も良好で、動きの多い日やスポーツの際でもずれにくいでしょう 。 肌触りが柔らかく着心地はサラサラで、敏感肌や乾燥肌でも心地よく着用できそうな印象。寒い冬場に着用したい人におすすめです。
| タイプ | ハイウエストタイプ |
|---|---|
| 素材 | 身生地: オーガニックコットン92%、ポリウレタン8% ゴム部: ナイロン77%、ポリウレタン23% 防水部: ポリウレタンラミネート |
| 縫い目の有無 | あり |
動きやすさと安定感を兼ね備えたサニタリーショーツ
綿の柔らかさとポリウレタンの伸縮性を兼ね備えたストレッチコットンを使用。長時間の着用でも、締め付けが気にならず快適です。 身体にぴったりフィットするため、アクティブな日にもおすすめ。クロッチ部分はナプキンがずれにくい設計になっており、防水性もあるため漏れ対策に一役買ってくれます。ムレにくい薄めの生地で、暑い時期でも快適に過ごせるでしょう。
| タイプ | ノーマルタイプ |
|---|---|
| 素材 | 本体素材: 綿90%、ポリウレタン10% レース部: ナイロン、ポリウレタン 防水部: ポリウレタンラミネート |
ホールド感があり、摩擦が少なくストレスフリー
クロッチ部分の厚みのあるパッドが特徴的。ホールド感があり、ナプキンを付けて長時間座っていても違和感なく過ごせます。肌への刺激に配慮した縫い目のないデザインで摩擦を感じにくく、快適な履き心地です。 しっかりフィットする1分丈のボクサーショーツ型なのでずれる心配もなく、服に響きません。日常使いだけでなく、アクティブな日にもぴったりです。
| タイプ | ボクサーショーツタイプ |
|---|---|
| 素材 | ナイロン87%、ポリウレタン13% 股布内側: 綿 ポリエステル 防水部: ポリウレタンラミネート |
| 縫い目の有無 | なし |
アンケート概要
調査内容:サニタリーショーツに関する口コミ調査
調査期間:2025年1月8日~1月9日
調査対象:サニタリーショーツを利用している15~79歳の女性300名
調査方法:インターネット調査
サニタリーショーツのお手入れ3STEP

生理中に使うサニタリーショーツは、普通のショーツとは洗い方が少し異なります。しっかり経血を落として清潔に保つために、正しいお手入れ方法を3ステップで紹介します。
まずは手洗い
サニタリーショーツを洗う際は、まずは手洗いからスタート。経血が付着している場合、40℃以下のぬるま湯と洗濯用洗剤を混ぜてつけ置きしておくと、スムーズに落とせます。血液中のたんぱく質は熱によって変性して固まるので、熱いお湯の使用は避けましょう。
経血汚れが気になる場合は、アルカリ性の洗剤がおすすめです。経血のほかに、おりものもよく落とせます。
洗濯ネットに入れて、洗濯機で洗う
手洗いしたあとは洗濯機で洗います。サニタリーショーツをほかの衣類と一緒に洗う場合は、型崩れや劣化予防のために洗濯ネットに入れましょう。
ほかの洗濯物と一緒に洗う場合は、経血が十分に落ちていることを確認してください。経血が付いたまま洗うと、ほかの洗濯物が汚れる原因になります。
汚れが十分に落ちている場合は、手洗いだけでも問題ありません。また、手洗いのほうが型崩れや生地の劣化が起きるリスクを減らせます。
吸水面を表にして干す
サニタリーショーツのクロッチ部分には吸水素材が使用されていることが多く、漏れ防止のため厚く作られています。この部分は乾きにくいため、クロッチ部分を表にして干しましょう。
吸水面を裏のまま干すと、内部の湿気がこもりやすくなり素材の劣化や吸水力の低下を招く恐れもあります。吸水面を表にして干すことで空気が直接触れる面積が増え、湿気が逃げやすくなります。
他にもある!生理期間を快適に過ごすおすすめグッズ

生理期間を少しでも快適に過ごすためには、ショーツだけでなくほかのグッズも役立ちます。代表的なアイテムを紹介するので参考にしてください。
月経カップ
医療用シリコンやTPE(熱可塑性エラストマー)で作られた、カップを腟に挿入して経血をためたあと捨てられる再利用可能なアイテム。5~10年使えるものもあり、環境にやさしいエコライフを実現できます。
多く使われる素材は、医療用シリコン。柔らかい素材で身体にフィットしやすく、アレルギーを引き起こすリスクが低いとされています。
デリケートゾーン用ソープなどのケアアイテム
ホルモンの影響で肌が敏感になり、においやムレも気になりやすい生理期間中は、デリケートゾーン用のケアアイテムを使うのもおすすめ。
たとえば通常のボディソープがアルカリ性であるのに対し、デリケートゾーン用ソープは弱酸性のものが多く、デリケートゾーン本来のpHバランスを守りながらやさしく洗浄できます。
ソープだけでなく、美容液やジェルといった保湿アイテムの使用も選択肢のひとつです。
オーガニックコットン製ナプキン・布ナプキン
オーガニックコットン製ナプキンは、化学肥料や農薬を使用せずに栽培されたコットンでつくられたナプキン。肌あたりのやさしさが特徴で、快適な使用感を得られます。
一方、布ナプキンはコットンやリネンなどを素材としており、洗って繰り返し使えます。通気性がよく、ムレやかぶれを軽減しやすいのが特徴です。保温性もあるため、下腹部を冷やしにくいメリットもあります。エコを意識する人や、生理期間中のムレやかぶれが気になる人に向いているでしょう。
今までの生理用品を使い続けるのももちろんよいですが、悩みやライフスタイルに合わせて新しいアイテムを取り入れてみると、より快適に過ごせるかもしれません。
※本記事は2025年10月28日時点での情報をもとに執筆しています。
※一部の商品は調査時からパッケージなどが変更となっている可能性があります。
※一部の商品はサイズやカラーによって価格が変動する場合があります。
















