生理期間中の不快感や、おりものによるショーツの汚れに何か対策をしたい人も多いのではないでしょうか。
そんな人におすすめしたいのが吸水ショーツ。この記事では、吸水ショーツの特徴や選び方、編集部おすすめの商品を紹介します。
実は生理期間でも快適に過ごせる特徴も

吸水ショーツのクロッチ(股にあたる内側部分)は基本的に3層構造で、各層が異なる役割を持っています。
肌に直接触れる最上層は通気性のある素材、中層は吸水素材、最下層は防水性素材という設計。外への漏れを防ぐとともに、着用時の違和感をやわらげてくれます。
またサニタリーショーツとの違いは、クロッチ部分の構造。サニタリーショーツは防水加工が施されているのに対し、吸水ショーツは多層構造による吸水機能を備えているため、軽度の漏れにも対応可能です。
吸水ショーツの選び方
吸水ショーツを選ぶ際は吸水量、素材と用途、サイズの比較がポイントです。それぞれの違いを理解し、自分の生活スタイルに合った一枚を選びましょう。
吸水量はさまざま。ライフスタイルに合ったものをチョイス

吸水ショーツを選ぶ際は、吸水量と使用シーンの見極めがポイントです。商品によって吸水量は30ml以下から100ml以上までさまざまなので、自分のライフスタイルに合わせて選ぶことをおすすめします。
まず普段の経血量を把握しましょう。
月経1回あたりの総経血量は20~140mlが基準とされ、多い日でも1日あたりの生理用品(タンポンやナプキン)は6セット以内が一般的です。7セット以上必要な場合は、経血量が比較的多めと考えられます。
使用シーンに応じて選ぶのもおすすめです。
外出時や就寝時などの長時間ショーツを交換できないときは吸水量が多めのタイプ、ショーツのラインを目立たせたくない場合は薄手生地やレース、Tバックタイプなどが選択肢になります。スポーツ向けに、通気性と動きやすさを重視した商品もあります。
実用面では、吸水面の色も重要なポイントです。黒色以外を選ぶことで、経血やおりもの、尿の色や量の確認がしやすく、洗い残しも防ぎやすくなります。
使用シーンに合った素材をチェック

吸水ショーツでよく使われる素材は、主にナイロン・ポリエステル・コットンの3種類です。それぞれの特徴を理解すると、使用シーンに応じて選びやすいでしょう。
ナイロンとポリエステルは、さらっとした肌触りと速乾性が特徴です。
コットンは通気性と保温性を備えた素材。柔らかな肌触りで、就寝時や肌のムレが気になるときや、冬場などの暖かさを重視したいシーンで活躍します。
快適に過ごせるサイズを

普段使用している下着とサイズ感が異なる場合があるので、試着するか以下のポイントを参考にしてみてください。
採寸・サイズ選びのポイント
- サイズ表で詳細を確認
- ウエストとヒップの実寸を計測
- 適度にゆとりを持たせた選択
各ブランドでサイズ展開が異なるため、購入前には必ずサイズ表の確認をしましょう。サイズに迷ったら、締め付けの少ない大きめサイズがおすすめです。
履き心地のよさなら“シームレス加工”と“一体設計”

吸水ショーツのはき心地は、縫い目の有無や設計の仕方によって大きく変わります。
最近は、縫い目をできるだけ減らした「シームレス加工」や、吸水部分を生地と一体化させた「一体設計タイプ」が人気です。縫い目による段差や締めつけが少なく、クロッチ(股部分)のごわつきも感じにくいのが特徴。 下着のラインが目立ちにくいため、タイトなボトムスを履く日にもおすすめです。
また、お腹まわりまで包み込むタイプやボクサー型・Tバック型など、形状もさまざま。動きやすさや肌あたりの好みは人それぞれなので、自分の好みに合わせて選びましょう。
生理期間も使える、吸水ショーツおすすめ5選
広い吸水面と動きやすいボクサータイプで、快適な1日を過ごせる
メッシュ状のポリエステル素材を使用し、通気性と速乾性を備えたボクサータイプの吸水型ショーツ。立体裁断により動作時のずれを抑え、最大125mlまでの吸水が可能です。 ウィングポケット付きのクロッチ部分はナプキンとの併用ができ、腰までの広めの吸水面で就寝時も安心感があります。タンブラー乾燥対応で、お手入れも容易です。
| 素材 | 本体: ポリエステル100% クロッチ: ポリエステル100% 吸水層: ポリエステル100% 抱水層:キュプラ56%、アクリル22%、レーヨン22% 防水層: ポリエステル100% |
|---|---|
| カラー展開 | ブラック、ベージュ |
| サイズ展開 | XS:ヒップ 76㎝〜84㎝、S:ヒップ 82㎝〜90㎝、M:ヒップ 87㎝〜95㎝、L:ヒップ 92㎝〜100㎝、XL:ヒップ 97㎝〜105㎝、3L:ヒップ 102㎝〜110㎝、4L:ヒップ 107㎝〜115㎝ |
| 吸水量 | 約125ml |
オーガニックのやさしさで、毎日を心地よく。尿漏れ対策にも使える
オーガニックコットンとポリウレタンのストレッチ素材を使用し、通気性を備えた吸水ショーツ。約55ccの吸水量で、クロッチ部分は防水布で囲まれ、抗菌防臭加工も施されています。
| 素材 | 身生地: オーガニックコットン95% ポリウレタン5%、防水布: ポリエステル100%、チュールネット: ポリエステル100% |
|---|---|
| カラー展開 | チャコールグレー、ローズピンク |
| サイズ展開 | S~M: ウエスト58~70cm ヒップ82~95cm、M~L: ウエスト64~77cm ヒップ87~100cm、L~LL: ウエスト69~85cm ヒップ92~105cm |
| 吸水量 | 約55cc |
腰まである吸水シートで、眠る時間もやさしく包み込む
腰まで吸水シートを配置し、約110mlの吸水量を備えたテンセル素材の吸水ショーツです。そけい部にゆとりを持たせた設計で、生理中の浮腫み時期にも対応。 寝返り時の伝い漏れを防ぐ吸水シートは腰まであり、就寝時の使用に適しています。テンセル素材は環境配慮型で、肌への刺激にも配慮された設計です。
| 素材 | 本体: 再生繊維(リヨセル)95% ポリウレタン5%、吸水シート: コットン100%、裏地: ポリエステル92% ポリウレタン8% |
|---|---|
| カラー展開 | ベージュ、ブラック、ピンク |
| サイズ展開 | S:ウエスト53cm - 63cm ヒップ82cm - 92cm、M:ウエスト57cm - 67cm ヒップ86cm - 96cm、L:ウエスト61cm - 71cm ヒップ90cm - 100cm |
| 吸水量 | 約110ml |
夜の不快感から解放される。布ナプキン発想を取り入れた夜用設計
国際オーガニック認証を取得したコットンで作られた、日本製の夜用吸水サニタリーショーツです。40~50mlの吸水量で夜間の経血量に対応し、布ナプキンの発想を取り入れることで寝返り時の動きにも配慮。クリーム色の吸水パッドにより量や汚れ具合が確認しやすく、日々のケアに活用できます。
| 素材 | 本体:綿95% ポリウレタン5% 、パッド部分:綿100% |
|---|---|
| カラー展開 | ピンク |
| サイズ展開 | M:ヒップ87~95cm |
| 吸水量 | 約40〜50ml |
薄型設計で日常使いに適した機能性
速乾吸収機能素材を使用し、約18mlの吸水量と抗菌活性設計を実現したTバックタイプの吸水ショーツです。1円玉2枚分の薄さでありながら、24時間の着用に対応。 ストレッチ素材で締め付けを抑え、速乾性のある素材を使用することでムレを軽減します。下着のラインを抑えた設計で、おりものが気になるときも使えます。
| 素材 | 本体:ナイロン ポリウレタン、クロッチ:ポリエステル ナイロン |
|---|---|
| カラー展開 | ブラック、ベージュ、ピンク |
| サイズ展開 | XS:ヒップ72~82 cm、S:ヒップ82~92 cm 、M:ヒップ90~100 cm、L:ヒップ95~110 cm |
| 吸水量 | 約15ml |
アンケート概要
調査内容:吸水ショーツに関する口コミ調査
調査期間:2025年1月8日~2025年1月13日
調査対象:15~79歳の吸水ショーツの利用者54名
調査方法:インターネット調査
取り換え頻度とお手入れ方法

吸水ショーツを長く使用するための、買い替え時期の見極めと毎日のお手入れについて紹介します。
目安は1〜3年。半年に一度は状態チェックを
使用頻度やお手入れ方法によって寿命は異なりますが、一般的には1~3年ほど使用できます。3〜6カ月に一度は状態をチェックし、頻繁に使用する場合は1年ほどで買い替えるとよいでしょう。
次のような変化は、交換時期のサインです。また洗濯後は都度状態チェックを行い、吸水性の低下がないかを確認してください。
- 生地の毛羽立ちや変形
- ウエストゴムの伸び具合の変化
- 縫い目のほつれ
- 着用時の違和感
洗濯は手洗いから
吸水ショーツを長く使用するためには、正しいお手入れが必要不可欠。基本的な使い方は次の通りです。
- 使用後は早めに手洗い
- ネットに入れて洗濯機で洗う
- 吸水面を外側にして乾かす
使用後はなるべく早めに手洗いを行います。特に生理期間に使用した場合、タンパク質を多く含む経血はお湯で洗うと固まりやすいため、40℃以下のぬるま湯か流水ですすぎましょう。生地の傷みやほつれを防ぐためにネットに入れれば、その後洗濯機で洗っても構いません。
素材を長持ちさせるためには、洗剤の選び方も重要です。中性洗剤を使用し、柔軟剤は吸水性を妨げるためできるだけ使わずに仕上げましょう。すすぎは十分に行い、洗剤が残らないように注意してください。
洗濯後は風通しのよい場所で、厚く乾きにくい吸水面を外側にして乾燥させます。乾燥機の使用は素材への負担が大きいため、控えめにしましょう。
完全に乾燥したら、湿気の多い場所を避けて保管します。型崩れを防ぐためには、専用の布製収納ケースを使用するのもおすすめです。
近年は吸水ショーツをはじめ、生理期間を快適に過ごすためのアイテムが増えています。
どれが自分に合うかを知ることが、より快適な日々への第一歩になるでしょう。
※本記事は2025年10月28日時点での情報をもとに執筆しています。
※一部の商品は調査時からパッケージなどが変更となっている可能性があります。
※一部の商品はサイズやカラーによって価格が変動する場合があります。


















