──撮影現場の雰囲気はいかがですか?
皆さん本当に仲が良くて、ずっとしゃべっています。それは有起哉さんの優しいお人柄があってこそ。
あとは、樋口奈央役の小野花梨さんと高村志保役の石井杏奈さんが元気で、2人がいろんな人を巻き込んでしゃべっているのも印象的ですね。有起哉さんも2人にいじられながら楽しそうに話していて、それを仲間さんが大きく包み込んでいる感じです。
特に第1話にあった台風の夜のシーンは長かったので、皆さんたぶんプレッシャーだったと思うんです。でも、仲間さんが現場に入って開口一番「今日私は5回NGを出します」「誰が一番NGを出すか競争で!」というようなことを言って和ませてくれて。緊張感だけではなく、とても微笑ましい空気も漂う現場になっているなと思います。
『小さい頃は、神様がいて』が伝えたいことは「人はみんな愛すべき存在だよねということ」
──第4話からは、渉とあんの長男・順(小瀧望)も本格的に「たそがれステイツ」の面々の中に入ってきますね。
順はずっと外にいたので、空気感が出来上がった現場に入ってくるのは緊張したと思います。でも、有起哉さんと仲間さんが「息子、やっと来たね」とやさしく招き入れてくれたことで割とすぐに打ち解けられていました。もう大きな家族のような空気感です。
第1話が放送された翌日、「TVerを見てもらうために」と皆さんから「今日、インスタライブやろう!」と言い出してくださったこともあります。有起哉さんも「じゃあ俺も出る」と言ってくださって。そうやって皆さんが楽しんでいますし、いい現場だなと思います。
──このドラマを通して、視聴者に伝えたいメッセージはありますか?
大きなテーマは、人はみんな違って良くて、みんな愛すべき存在だよねということです。題材は離婚や家族の話ですが、それに縛られることなく、人それぞれの可愛さ、ユーモア、切なさを感じていただき、「いろいろあっても、みんな生きている」ということを、見てくださる皆さんに寄り添いながら伝えていけたらと思っています。
──最後に、後半の見どころを聞かせてください。
第4話までが第1章です。4話の後半で永島家に孫たちが来て、それによって順とゆずが動きだし、小倉家がどう離婚という問題に向かっていくのか。そして、たそがれステイツの面々がどんな関係を築いていくのか…。さまざまな方向に話が進んでいきます。
このドラマの裏の主人公は小倉家の子どもたち、特に自身の二十歳の誕生日が離婚の日となるゆずだと思っています。順とゆずが離婚にどんな作用をもたらすのかということは、間違いなく見どころになると思いますし、見守っていただけたらと思います。
