2人でゲームを作るとしたら?の質問に大盛り上がりの小野賢章さんと岡本信彦さん。忙しい2人の「幸せな瞬間」を聞いてみると、意外な共通点がありました。
――本作では次々とゲームを開発していきますが、もし2人で協力してゲームを作るならどんなゲームを作りたいですか?
岡本:FPS (※)とか得意だからやってほしいけれど、たぶんめっちゃむずいじゃん。
(※)ファーストパーソンシューター:プレイヤーがキャラクターと同じ視点で世界を体験するシューティングゲーム
小野:むずいよね。
岡本:ボードゲームは作ったことがあるんですけれど、アナログだからなんとかなったというか。アプリゲームはお金がいくらかかるのかとかも含めて、すさまじそうですよね。

小野:どういうのがいいんだろうな~(しばし悩む)。でも、シンプルなほうがいい気がします。自分で作るなら、ターゲットを小学生にしてシンプルなゲームにします。スマホってもう小学生持っていますよね?対戦する格闘系か、戦闘機に乗って撃ち合うゲームかな。それこそ『破産富豪』じゃないですけれど、めっちゃ楽(らく)して作って(笑)。
岡本:それいいね。モデリングもあえて適当にね。
小野:小学生でも買えるぐらい、100円とか200円ぐらいにして、お小遣いで買ってもらって放課後に流行らせてもらう。クラスランキング機能もつけます。Bluetooth対戦可能で、「ネットがなくてもできます」という感じの(笑)。
岡本:いいねぇ~!
岡本信彦「おいしいご飯を食べた瞬間がわかりやすく幸せ」
――お忙しいお2人ですが、1番幸せを感じる瞬間を教えてください。
小野:1番幸せを感じる瞬間は、仕事が早く終わった時です。
岡本:ははは(笑)。
小野:仕事は好きなんですけど、自分の時間をすごく大切にしているんです。声優って心をどんどん動かさなきゃいけない仕事なので、どうしても疲れちゃう。それをリセットできる時間が必要で。「何時から何時まではこの仕事で」と、どうしても枠で区切られているので、予定よりも早く終わった瞬間に幸せを感じます。
「もし、この仕事が巻いて終わったら何ができるかな?」と考えている時が1番幸せかもしれない。「好きなご飯屋さんに行く時間あるな」とか、「この時間でマッサージに行けるな」とか。そこに無限の可能性と幸せを感じているかもしれないです。

岡本:僕はそれで言うと、おいしいご飯を食べた瞬間が、もうわかりやすく幸せなんですけれど、実は年々コーヒーが好きになっちゃって。
小野:あら、いいじゃないですか。
岡本:30歳以降、もうどんどんコーヒーが好きになっちゃって。それこそ賢章くんと一緒に南米に行った時は、「コーヒーは好きだけれど…」ぐらいの感じでしたが、今はもう毎朝ブラックコーヒーがないとだめ。起きられないし、なんなら体のスイッチが入らない。
小野:僕もブラック派です。
岡本:例えば現場に10時入りだとしたら、9時半ぐらいには行って、そこでコーヒーを飲むという時間が幸せだったりしますね。
小野:僕は1日3、4杯くらい飲んでいるかもしれない。
岡本:コーヒーって結構飲んじゃうよね。
小野:「One More Coffee」(2杯目のコーヒーがサービス価格で飲めるサービス)のレシートを持って、2杯目を買いに行ってね。
岡本:いや、コーヒーうますぎるよね~。(しばらくコーヒー談義で盛り上がる)

撮影:今井裕治