10月5日(日)の『ボクらの時代』は、深津絵里さん、オダギリジョーさん、森雅樹(EGO-WRAPPIN')さんが登場する後編が放送されました。
深津さんは、オダギリさんが脚本、監督、編集、出演の四役を務める映画『THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE』に出演。その音楽を、ドラマ版に引き続き、森さんが担当しています。
本気で、命をかけるつもりでやるものに出合えたら
同世代の3人は、キャリアを重ねた現在の仕事との向き合い方を語りました。
深津:若いときとは、やっぱり全然違いますよね。何が大事なのかというのが、どんどんハッキリしてくるじゃないですか。自分の気持ちというか、ペースみたいなものを守った方がいいのかなって。限りが、絶対にあるわけですから。

オダギリ:うん。
深津:何が残せるのか、とか、そういうことを考えると、何でもかんでもできるタイプじゃないので。
オダギリ:うん。
深津:本気で、命をかけるつもりでやるものに出合えたらなと思っていますね。
オダギリ:僕も、結局振り返ると、30(歳)くらいでいきなりプツッと切れたような気がして。
深津:あぁ。
オダギリ:やる気というのもちょっと違うのかな。何か、緊張感みたいなものが。
深津:へぇ。
オダギリ:30くらいで一気に切れてしまって。そこからすごく、深津さんに近寄れてますね。
深津:ああ、近寄れて…近寄らなくても大丈夫なんですけど(笑)。みなさん、もっと(オダギリさんの作品を)見たいと思いますし。
オダギリ:それは、もう、お互いさま。
深津:いやいや、本当に。
オダギリ:でもね、僕も本当に、おっしゃる通りだと思っているから。余計な仕事をね、するよりかは…。
深津:…ふふふふ。“余計”って何だってことですけどね。
森:(苦笑い)
オダギリ:ちょっと、言い方が(笑)。でももう、自分が心底惚れ込める作品以外に、身を粉にできないですよね。

深津:年齢的にも、そうなんですかね。
その流れで、深津さんは「オダギリさんと私、どこか似ている考え方があるのかなと勝手に思っている」と語りました。
深津:好きなことが似ているというよりも、苦手なこととか、嫌いなことが似ているような気がして。なので、今の話はすごくよくわかります。
オダギリ:ああ、本当ですか。そうなんだ。森さんは、今まで嫌になったことありました?
森:ありますよ。
オダギリ:あります?
森:まあ、音楽との関わりは、一生できるんですけど。仕事としては…というのは、思いましたけどね。(自分は)あんまりたぶん、表に出たくない(タイプ)。

オダギリ:ああ。
森:裏でこう、作家活動していたい、みたいな。
深津:うん。
