11年ぶりに共演を果たした佐藤隆太さんと加藤シゲアキさんが、正反対の撮影エピソードを明かしました。
佐藤隆太さんが主演を務める『新東京水上警察』(フジテレビ)は、日本の連ドラ史上はじめて「水上警察」を題材にし、佐藤さん演じる刑事・碇拓真(いかり・たくま)と水上警察署のチームが、東京の海や川を警備艇でかけ巡り事件を追う、大迫力のマリン×クライムエンターテインメント。
加藤シゲアキ(NEWS)さんは、碇のバディで上昇志向の強い刑事・日下部峻(くさかべ・しゅん)を、山下美月さんは、船の操縦を担う海技職員・有馬礼子(ありま・れいこ)を演じます。
このたび、海上での過酷な撮影をすでに数ヵ月もこなしているという3人にインタビュー。それぞれの役柄との共通点、また、佐藤さんと加藤さんが共演した『失恋ショコラティエ』(2014年/フジテレビ)が大好きだという山下さんから見た2人の印象などを聞きました。
佐藤隆太&加藤シゲアキ&山下美月 それぞれの役との共通点は?
――それぞれの役とご自身の共通点があれば教えてください。
佐藤:最近、自分ってどんな人間なんだろうってことがわかんなくなってきちゃって…(笑)。今までいろんな役柄をやってきましたけど、どのキャラクターが素の自分に一番近いのかもよくわかんないというか。
でも、碇は、すごくかっこいい男だと思うんですよ。チームのみんなに突っ込まれるような隙を見せつつも、いざというときに引っ張っていく力を持っている人間なので、憧れるというか、僕もそんな風になれたらいいなって思いますね。
似ているところ…たまに些細なことでムキになることがあるんですけど、そこは似ているかもしれないですね(笑)。

加藤:日下部には、似ているというか…演じてはいるけど、演じていないような感覚もあるんです。警察とはいえ、カジュアルな警察で、みんなでセリフを言い合うシーンでも、セリフなのか(プライベートで)しゃべっているのか、わからないようなこともあって。
事件に対してはすごく真剣でも、そういうシーンでは、「今カメラ回ってた!?」っていうくらいナチュラルな空気感でやっているので、そういう意味では、役を引き寄せながら芝居しているのかな、と。
あと、日下部は、生意気なところがあって。そこは「俺もあるな」「こういうときは嫌なヤツだな。俺も気を付けよう」と思いながら演じています。
山下:私、全然似ていないなって思うんですけど。
佐藤:ホントですか?芯の強さとか、似ているのかなと思ってた。
山下:芯強いですか?
佐藤:めっちゃ強いじゃん。
加藤:わかんないんだよな、山下さん。
佐藤:初めてお会いしたときから柔らかい印象があったんですけど、(一級)船舶免許を誰に言われたわけでもなく自分から動いて取ったり、タフさも感じますよね。
この間も「護身術を習いたい」みたいな話をしていたし。
加藤:護身術をやるか、キックボクシングをやるかみたいな話でしたね。
佐藤:「強くなりたい」って言うんだけど、理由が「誰にも頼りたくない」って(笑)。それはもう、めっちゃ芯が強いじゃないですか。
山下:…恥ずかしい(笑)。

佐藤:礼子も芯が強いし、そういった部分は似ているのかなと。
山下:(礼子がそうするように)女性ひとりで船を出航させるって大変なんですよ。出航前の準備も体力仕事ですし、船を長時間操縦するのもすごく体力がいります。
以前から、ピラティスに通っているのですが、撮影期間は行く回数を増やして、ちゃんと体力づくりをしなくちゃって。
礼子の、意思が強くて、プロ意識があるようなところは、自分も真似しなくちゃと思うので、役に助けられている気がします。自分と離れているからこそ近づきたいと思うのですが…似ているところは全然ないと思います。
佐藤:そうなのかな。
山下:礼子は、海技職員の仕事をみんなに認められたいという気持ちで、頑張っているのですが、私も、現場では先輩方が多いので、それに似た感覚があります。
警察のお話が初めてだけど、ちゃんとついていかなくちゃ、負けたくない、みたいな気持ちはあります。