――山下さんから見た、お2方の印象を教えてください。
山下:すごく個人的なことで言うと、『失恋ショコラティエ』が本当に大好きで。中学生のころか、今の仕事を始める前に見て、「私もドラマに出たい」と思うきっかけになったほど大好きな作品で…。
佐藤:あれ、結構過激なドラマでしたけど(笑)。
山下:当時のフジテレビの恋愛ドラマは、キラキラしたものが多い印象なのですが、その世界に憧れていました。
加藤:チョコレートがキラキラしていたね。

山下:その作品に出ていらっしゃったお2人と共演させていただいているというのが、まず個人的にすごくうれしくて。
実際、共演させていただいたら、お2人とも裏表がないというか、(イメージ)そのまんまです。
佐藤:いいのか、悪いのか(笑)。
山下:いい意味です(笑)。佐藤さんはお芝居に対してまっすぐというか、情熱的な方という印象を持っていました。そういう役が多いというのもあるかもしれないですけど、でも、実際に現場でもチームをまとめてくださっていて。
キャプテン的な立ち位置でもあるし、1シーン1シーン、どれだけ時間がかかっても、ちゃんといいものをつくろうとされますし。
キャスト、スタッフさん、それぞれの意見を尊重してくださるところもあって、主演ではあるけれど、バランサー的な部分も担ってくださっているというのをすごく感じます。
加藤さんは、歌番組などでキラキラした姿も拝見しているのですが、反面、文化的な一面もあって、そのギャップがすごいなと思っていました。現場でも、本番中は集中していらっしゃったのに、カットがかかってパッと見たら「本を読んでいる!」みたいな。
佐藤:船でも読んでた!
加藤:船でめっちゃ読みましたね。
佐藤:こっちは酔わないように、と気を張っているのに(笑)。
山下:現場でこんなにリラックスしていらっしゃる方を久々に見ました(笑)。
加藤:…いいのか?
山下:すごいなと思いました。
11年ぶりの共演!佐藤隆太&加藤シゲアキ お互いの印象は?
――お2方は『失恋ショコラティエ』(2014年/フジテレビ)以来、11年ぶりとなる共演はいかがですか?
佐藤:(加藤さんと)ご一緒できると聞いて、すごくうれしかったです。もう11年前になっちゃうんですけど、当時からすごく安心感があって、柔らかくて、クレバーで話も面白いし現場を自然といい方向に、いい空気感にしてくれる人だから。
日下部は碇と一緒に組んで動くことも多いパートナーだから、その相手がシゲって聞いて、すごく安心しましたね。実際現場に入ってみて、やっぱり楽しいし。ナイスガイです。
加藤:僕も、『失恋ショコラティエ』のときはすごく楽しかったです。久しぶりに会うと、ちょっと距離ができたりするかなと思ったんですけど、隆太さんって変わらないんです。すぐに同窓会っぽくなれる方なんですよ。印象も本当に変わらない。
大変な現場だと、誰しもイライラしちゃうことはあると思うんですけど、楽しく現場を盛り上げてくださって。ずっと楽しい感じなんです。
佐藤:みなさんに助けてもらっています。

――撮影はすでに終盤とのことですが、改めてお互いに伝えておきたいことはありますか?
加藤:NEWSのツアー(~10月)が始まるんですが、ヘロヘロになっている可能性があって。だから、やさしくしてください。
佐藤&山下:ははは!
加藤:疲れを持ち込まないようにするつもりですが…。
佐藤:万が一、ちょっとした瞬間にダークな部分が出ちゃったとしても、やさしくね(笑)。
山下:大事ですね。
加藤:寝ていたらそっと起こしていただけるとうれしいです。
佐藤:わかりました。「おい、何してんだ!」とは言いませんよ(笑)。(加藤さんは)すっごく忙しいんですよ。(スタジオの)前室で作品を書いたり、振り付けの確認をしていたり。隙間がない。
それを、そっと見守ればいいのに、俺みたいなやつが「何やってるんですかぁ?」とかってちょっかいを出すから(笑)。
加藤:いやいや、腫(は)れ物扱いよりも、話しかけてくれたほうがいいです。
佐藤:それならよかった(笑)。

山下:私も思いつきました。この間、出番が1シーンしかなく15時くらいには終わるという日があって、そのあとにディズニーランドに行く予定を入れていたんです。それで、ディズニーのキャラクターのぬいぐるみを持って現場へ行って。
いつもは、楽屋に荷物を置いてからメイク部屋に行くのですが、その日は、撮影がすごく巻いていて、直接メイク部屋に行くことになり、ぬいぐるみを持って行っちゃったんですよ。
そうしたら、案の定、みなさんに「何、そのぬいぐるみ」と指摘されてしまって。
佐藤:なるほど!あれ、そういうことだったのね。
山下:あのとき、私は絶対みなさんに「浮かれポンチ」だと思われたに違いないって(笑)。
佐藤:全然、思ってないですよ(笑)。
加藤:全然、思っていません。大丈夫です。なぜなら、俺だってフジロックに行くときに、「(撮影後)このまま行ってきます」という浮かれ野郎な日があったから(笑)。
山下:そうだったんですね。よかったです(笑)。
佐藤:メリハリが効いているいいチームです!