<北里琉 コメント>

私が演じる島田聖菜は、家庭環境に悩みがあり、人に甘えることができず、自分の気持ちの伝え方が分からない子です。一人で生きていくために大人にならなきゃと思いながらも、やさしくしてくれる人がいたらうれしいし、恋心を抱いてしまうような、純粋な高校生です。

役作りでは、いろいろな世代の人に恋愛の話を聞きました。ネット上にあがっている恋愛相談を友だちに見てもらって、「どう思う?」と話を聞いてみました。大人は子どもの恋愛を「どうせ続かないから、今を楽しめばいいじゃん」と考えているようで、大人は今後ずっと一緒にいたい人を恋の相手に考えるようですが、子どもはいまやさしくしてくれた人や、いま一緒にいたい人に恋をするのかなと感じました。

第7話では、島田が巌谷先生に会いに行き、自分の弱さをさらけ出すシーンが一番の見どころだと思います。淵上さんからは「好きなだけ間をとって大丈夫だし、 自分の気持ちが整うまでセリフを言わなくてもいい。感情をきちんと言葉にのせることができたら大丈夫」と言っていただき、磯村さんからは「ぼくも緊張していたころがあったけど、 今は大丈夫だから慣れだよ」と緊張をほぐしてくださり、現場で演じてみてそのときに感じた気持ちを出すように心がけてお芝居をしました。

学生の人、かつて学生だった人、いろいろな立場で考えてもらうきっかけになったらいいなと思います。