<淵上泰史 コメント>

第7話は、生徒が先生に恋をするという繊細な話です。僕が演じる巌谷は、家庭環境に悩みのある生徒の島田さんを助けたいと思いつつ、彼女からの好意に気づきながら、先生と生徒という立場があり、家庭のことに踏み込めないという現実を前に、悩み、葛藤します。
守ってあげたい気持ちはありながら、現実的に踏み込めない部分があるところが、演じるうえで難しかったですし、先生と生徒の距離を絶対に保たなければならないという思いは芝居をするうえで大事にしていました。
島田(北里)さんは巌谷に対して、すごくストレートに感情をぶつけてきます。生徒役の北里さんに対しても丁寧にアプローチするよう、いつも以上に大事に芝居をしました。
恋愛において、大人と違って子どもはかけ引きしないですよね。先生側の目線で巌谷の立場になったときに、そりゃ悩むよな、でも気持ちはわかるなと共感してもらえたらありがたいです。
また、磯村さん演じる健治とのシーンでは、巌谷がこれまで見せてこなかった部分、健治への信頼が垣間見えます。誰しもが経験したことがあるような話で、いろいろな意見が出るだろうと思いますが、先生である前に人としてどう向き合っていくべきかも大事な話になっていると思います。ぜひ、注目して見ていただけたらうれしいです。