<佐藤隆太 コメント>
――オファーを受けたときは、どう思いましたか?
今回のお話をいただいて、まず吉川先生の原作を手にしたのですが、その面白さに圧倒され一気に読みきってしまいました。
スケールの大きな事件が次々と展開される世界観に引き込まれましたね。もちろん、そのすべてを映像化するのは難しいと理解しつつも、この作品に挑戦するということに気概を感じましたし、そんななかで自分に声をかけていただけたことは本当に光栄です。
スタッフ・キャストのみなさんと一丸となって、全力で臨みたいと思います。
――主人公・碇というキャラクターについて教えてください。
碇って、どこか昭和の空気をまとったような男なんですよね。原作では、多くを語らず、背中でチームを引っ張っていくような頼れる存在として描かれています。
今回のドラマ版では、仲間たちと正面から向き合い、言葉でも行動でも引っ張っていくような、少し開かれたキャラクターになっていると思います。
それでもやはり、碇の一番の魅力は“背中で語る男らしさ”だと思っていて、そこはしっかり残したいなと。言葉じゃなく行動で見せる、不器用だけど熱くてまっすぐな男。そんな碇の姿を要所要所で表現したいです。
――実際に船で撮影をしてみていかがですか?
撮影が始まってすぐに、船に乗って海のロケに挑みました。まだドラマのチームとしても立ち上がったばかりで、みんな手探りの状態でのスタートでした。船の上という特殊な環境での撮影は、スタッフのみなさんにとっても初めてのことが多く、不安もあったと思います。
炎天下の過酷な環境のなか、 みんな苦しい表情を見せずに、とにかく集中してアイデアを出し合いながら撮影に臨む姿に、刺激を受けると同時に大きな喜びも感じました。
特にヤマ場のシーンでは、3日間連続で船上での撮影を行い、体力的にもかなりハードでしたが、その経験を通して現場全体に一体感が生まれたと感じています。
海で撮った映像を少しだけ見せてもらったのですが、その迫力に驚きました。あの現場での熱量が、画面からもしっかりと伝わってくるような力強さを感じました。今回、第1話から第3話までが原作の第1巻にあたる構成になっていて、物語が連続して展開されていきます。
まずは、第3話まで、絶対に見ていただきたいです!!
――視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。
水上という特殊なフィールドならではの迫力あるシーンが撮れているんじゃないかと思います。まだまだ撮影は続きますが、みなさんに楽しんでいただけるように全力で作品に向き合っていきますので、ぜひご覧になってください!