小西は大黒が治療を試みて心拍が再開したものの、昏睡状態に。眠り続ける小西を見守る朱羅へ、ホームレス仲間が小西の字で“アシュラ先生へ”と書かれた封筒を渡す。
封筒は、小西が事件のとき、若者たちから必死に守っていたものだった。
大黒や保、梵天太郎(荒川良々)たちが、意識の戻らなくなった小西にショックを受けている傍で、ナオミは健太の身体が限界に近いことを危惧していた。
健太(矢野聖人)を救う方法を手にした朱羅(松本若菜)は…
そこに、ホームレスたちから渡された封筒を持った朱羅が来る。朱羅はナオミたちに、健太を助ける方法があると切り出し、「それがタツさんの最後の願いだから」と告げた。
実は、数日前、朱羅が小西から聞いたのは、健太が自分の息子であるということだった。
わけあって24年前に、健太たちを置いて家を出た小西。自分の過去を告白した小西に、朱羅は健太の病状を教える。
小西は健太のためなら何でもするので、絶対に助けてほしいと朱羅に頼んだ。

自分の肝臓を健太に渡そうとしていた小西。しかし、脳死状態になっているため、意思確認ができないと梵天が言う。
すると、朱羅は封筒に入っていた小西の臓器提供意思カードを見せた。カードには脳死状態での臓器提供が承諾されていて、提供先は家族優先となっている。
小西と健太の親子関係がわかる戸籍謄本もあるため、承諾者なしでの臓器移植が可能だった。

臓器コーディネーター立ち会いのもと、小西は脳死判定され、健太への肝移植手術が行われる。
手術は成功。目覚めた健太に、小西との約束を話す朱羅。そして、小西から健太への手紙を渡した。
手紙には息子、健太への小西の愛情が込められていた。