<味方良介 コメント>

――台本を読んだ印象は?

窮屈な世の中でバランスを保ちながら生きていくことの難しさ。多様性や差別、格差といったさまざまな課題と向き合う登場人物が、痛くて痒くて眩しくて。この作品を西谷(弘)監督はじめ、力強いスタッフのみなさん、演者の方々と一緒に作れることに、責任と楽しみを感じたのを覚えています。

――味方さん演じる佐倉について教えてください。

佐倉は、物事を俯瞰(ふかん)で見られる器用さを持ち、厄介ごとには深入りせず、世の中をうまく渡っていける人物だと感じています。一方で、自分のこととなると少し不器用。そんな彼を立ち上げるために、人とは少し違うテンポで呼吸することを意識しています。

――初共演となる木村文乃さんの印象は?

撮影を重ねて感じるのは、木村さんが持つ妖艶さと人間味、その両方がとても魅力的です。

リハーサルの段階で“小川愛実”という人物がすでにそこに存在していて、僕自身も右往左往せず、自然に芝居に臨むことができました。

――視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。

愛という言葉の持つ力をつい忘れてしまったり、当たり前のように使ってしまうときもありますが、この作品を通して、愛というものは何よりも強く尊く、そして儚(はかな)いものだと気づかされます。

毎週木曜日、『愛の、がっこう。』を覗(のぞ)きに来てください。