中井貴一さんがドラマの魅力や今後のビジョンを語りました。

まもなく開幕する舞台、パルコ・プロデュース 2025『先生の背中~ある映画監督の幻影的回想録~』は、映画監督であり演出家である行定勲さんが中井さんに熱烈ラブコールを送り、実現した作品。

中井さんは日本映画の巨匠・小津安二郎監督をモデルにした小田昌二郎に扮し、“先生”をとりまく5人の女性とのかかわりを通して、苦悩する名匠の一日を描きます。

中井貴一 中井家に伝わる“小津安二郎イズム”を舞台で表現「昭和の“粋”を感じていただけるように演じられたら」

そして、中井さんが小泉今日子さんとW主演するドラマ『続・続・最後から二番目の恋』(フジテレビ)も後半戦に突入。

めざましmediaは稽古に全力投球中の中井さんを訪ね、ドラマの魅力や反響を聞きました。

『続・続・最後から二番目の恋』が小学生に人気の理由

――舞台『先生の背中』で、主人公の小田が「俺ももう年だ」と嘆く場面が登場しますが、中井さん自身が年齢を感じることはありますか?

やっぱりあります。小津先生は60歳で亡くなられているのですが、その年齢は今でいう80歳くらいの感じでしょうか。今と昔では、人の成長の仕方が変わったのかなと思いますけど、考えてみれば心臓が動いている年数は今も昔も同じなので、年数が変わっているわけではないですしね。

『続・続・最後から二番目の恋』の6話で、僕が演じている長倉和平と、小泉今日子さんが演じている吉野千明が枕投げをするシーンが登場したのですが、撮影直前に監督から「真剣に枕投げをしてください」と言われたんです。

枕投げなんてそれこそ50年ぶりくらいで、しかも、重いソバ殻の枕だったので、当たると本当に痛くて。監督が「すみません、もう1テイクいかせてください」と言ったときは本当にキレそうになりました(笑)。

終わったあとは二人とも「ハァ、ハァ、ハァ」と死にそうになっていて、このときばかりは、年をとったんだと思わざるを得なかったです(笑)。