ある日、お品はお知保から松島に届けてほしいと言われ箱を預かる。だが、松島が中を確認すると、箱に入っていた焼き物が割れていた。お品は自分の過ちではないと伝えるが、聞き入れてもらえない。

焼き物を金に替え、女中たちに新しい懐紙入れを支給するつもりだったと言う松島は、経費を賄うため、お品に暇を取らせるしかないと言い出す。それが狙いだと察した倫子は経費分を賄えばいいのだろうと、懐紙入れを自分たちが作ると返した。

倫子とお品は、翌朝までに300人分の懐紙入れを作ることになる。

その頃、田安宗武(陣内孝則)は松平武元(橋本じゅん)から、家治が政務を田沼に任せきりだと報告を受けていた。家重(高橋克典)ではなく宗武が将軍になっていればと嘆く武元。

すると、宗武はまだ諦めていないと言う。吉宗(伊武雅刀)には、もう1人孫がいると…その傍に、松平定信(宮舘涼太)が控えていた。