厳しい冷え込みが続くこの時期、注意が必要なのが「寒冷じんましん」。
10代~30代ぐらいの若年層の発症が多く、症状が慢性化する恐れも…効果的な対策法は?
「寒冷じんましん」は赤い発疹と強い痒みが特徴
出勤中に手袋をつけずに歩いていたら、手の甲が赤くなりいくつもの発疹が出たという人や…。
両太ももの広い範囲に赤い発疹が現れたという女性も。
寒い季節にあらわれた発疹。その原因とみられているのが「寒冷じんましん」です。
いったいどのような症状がなのでしょうか。
東京八丁堀皮膚科・形成外科 平山真奈 院長
「基本的には赤いぼわっとむくんだような発疹が出て、強い痒みが特徴です。それが大体長い方で30分から1時間ぐらいで消えていく」
「寒冷じんましん」は、気温の低い場所に移動したり、冷たい水を浴びると症状が現れ、
厳しい冷え込みが続く2月は特に注意が必要だといいます。
10代~30代ぐらいの若年層は特に注意 慢性化の恐れも
平山医師によると、「寒冷じんましん」は10代から30代くらいの若年層で発症することが多いといい、
中には足元に「寒冷じんましん」のような症状が出たという2歳児も。
実際に症状が出たという男性に話しを聞くと、1月末に両腕の上腕部分に赤い発疹が出たといい、
「痒み」や「痛み」を感じたといいます。
1月末に「寒冷じんましん」の症状が出た人
「最初(の発症)は20年ほど前です。私の場合は出たり出なかったりを繰り返していた。やっぱり痒みと痛みも耐えられないんですよ」
「寒冷じんましん」は場合によっては症状が慢性化する場合こともあるといいます。
「寒冷じんましん」に有効な対策は?医師を取材
寒さが続くこの時期に有効な対策法を平山医師に聞くと、
「寒冷じんましん」は、手先や耳など冷えやすい場所にできやすいということで、
手袋や耳当てなどで防寒することが対策として有効だといいます。
また、発疹が出たときなどの対処法としては、一般的な蕁麻疹と違って冷やすと逆に悪化してしまうため、
発疹が出る前にいた温度環境のところに移動する、冷えて蕁麻疹が出た場合はカイロなどで温めるのが良いということです。