島根出身の舟津さんが音楽に目覚めたのは、3歳の頃。そこから才能を自覚した小学校時代を経て、15歳で単身上京することに…デビューまでの道のりを聞きました。
3歳の頃アンパンマンのギターで“ゆず” ギターもピアノもいきなり弾けた!?
佐久間:そもそも音楽を始めたきっかけは何だったのでしょうか?
舟津:3歳のときに見た「ゆず」さんの、マネっこからです。アンパンマンの(おもちゃの)ギターでマネを始めた感じです。多分、テレビを見て、3歳ながら「カッコいい!こうなりたい!」と思ったんだと思います。
佐久間:何か刺さるものがあったのでしょうね。すごい3歳児ですね。
舟津:本当にマネから入ったんです。カメラの三脚の持ち手の部分をマイクに見立てて、家にステージを作るつもりで後ろにキーボードなんかを置いて、ライブのマネをしていました。
佐久間:ご家族の影響もありましたか?
舟津:両親も、ゆずさんはすごく好きでしたね。僕、小学校ではサッカーをやっていたんですけど、小学校5年生のある日、クリスマスプレゼントか何かでもらった家にあったギターを持ち出して弾いてみたら、案外弾けたんですよ。そこから、本格的にやるようになりました。
佐久間:ギターって、誰かに習うものじゃないんですか?
舟津:そうだと思うんですけど、なんか弾けちゃったんです(笑) G、C、Dと簡単なコードだけを使った“ゆずの全曲集”みたいなのがあって、それを小5のときから見てボロボロになるくらいまで弾いていました。
佐久間:ピアノはなぜ弾けるようになったのですか?
舟津:母が保育園の先生で、家にあったので、ちょっとコードを調べて。案外簡単じゃん、みたいな(笑)
佐久間:え、天才ですか!?それこそギターもピアノも弾けたら、かなり幅が広がるんじゃないかなって思うんですけど、どう使い分けているのでしょうか?
舟津:曲を作るのはほぼギターですけど、弾きすぎて手が痛くなって「これ以上は弾けない」ってときにはピアノを弾いて作ることもありますね。
佐久間:ギターの良さってどこにあると思いますか?
舟津:まず、弾いていて「ギターの音が好き」というのがありますね。楽しくてウキウキしながら作れるというのもありますね。
15歳で島根から単身上京!路上ライブ「ビビって親に電話」
佐久間:舟津さんは15歳で上京していますけど、当時のことを覚えていますか?
舟津:覚えています。島根では実家で家族と暮らしていたので、上京後に1人で暗い部屋に帰っていくのは最初はちょっと「寂しい」というのはありました。
佐久間:どういったきっかけで「上京しよう」と思ったのですか?
舟津:今お世話になっている(事務所の)方とちょうど中学卒業くらいのタイミングで出会って、「この道で頑張っていきたい」と思いました。最初は、話だけ聞きにいこう、くらいの気持ちだったんですけど、話しているうちに「もうここだ!」と思って。直感的なものがありました。
佐久間:上京後、不安になったり、壁にぶつかったりすることはありましたか?
舟津:僕は結構ポジティブに捉えることが多くて、苦しいことがあっても「これはこの先に何かをつかむための試練だ」というような考え方をするんです。だから、ウキウキのほうが勝っていました。
舟津:上京した当時、用もないのに1人で渋谷に行ったり、実はこのお台場のスタジオにも来たことがあるんです。
佐久間:えー!すごい偶然ですね!「また戻ってきた」という感じですね(笑)
そういった中で、どういう形で音楽を始めたのですか?
舟津:最初は路上ライブからで、週2、3回くらいやっていました。
佐久間:路上ライブって勇気がいりませんか?
舟津:勇気いるんですよね。もういっぱい人が通ってて、そのときはビビって親に電話して「すごい人がいるけど大丈夫かな?」って(笑)
舟津:どうやったら止まってもらえるか工夫して、だんだん止まってもらえるようになると楽しいですけど、止まってもらえないときは地獄ですね。
最初の頃は全然止まってもらえなかったですね。
佐久間:どういう工夫をしたのですか?
舟津:単身で上京したとか、15歳とか、高校1年生とか、当時強いかなと思ったフレーズをそのままパネルに書きました。ギターはずっとやっていたし、即興で歌うのも得意だったので、止まってくれた人には、「何か聴きたい曲ありますか?」と聞いてリクエストに応えたりしていました。
自身の性格を「ポジティブ」と評する舟津さんらしく、さまざまなエピソードが飛び出したインタビューは終始楽しく、和やかに進みました。
続いて、『一目惚れ』にかけて、恋愛観について佐久間アナが斬りこむと…。