2021年、高校1年生のときにTikTokに投稿した『好きだから。』が若者からの多くの支持を得て、10代2万人が選ぶ「恋したくなるラブソング」1位に選ばれ、一躍注目の的となったシンガーソングライター『ユイカ』さん。
女子の誰もが共感するような恋愛のドキドキや青春のきらめきを、ポップなサウンドとキュートかつスパイスの効いた歌詞でつづり、今や香港、台湾、タイなど海外でも人気となっています。
当初から顔を出さずに活動してきましたが、20歳になった2025年1月に顔を出しての活動を解禁。大きなニュースとなる中、新曲『おくすり』リリース(2月5日)のタイミングで、林佑香キャスターがインタビューしました。
高校時代から制作をはじめたという曲作りの裏側、インスピレーションの源泉、現在20歳の素顔などについて、恋愛観でも共通点が多いことが判明した林キャスターが迫ります。(前後編の前編)
『ユイカ』が明かした“顔出し”決断の瞬間
林:顔出し後のこういったインタビューは初めてだそうですね。
『ユイカ』:そうなんです。めっちゃ緊張してて。こんなにたくさんのムービーカメラが私の方を撮っているのがヘンな感じです。
林:ちょっとびっくりしますよね。
『ユイカ』:そうですね。めっちゃびっくりしてて。…ありがとうございます!
林:20歳の節目に顔出しでの活動を決めたそうですが、きっかけはあったのですか?
『ユイカ』:人生初の19歳のライブで、初めてお客さんの目を見て歌ったときに、「私、このままお仕事をして、アーティストとして生きていきたい!」とすごく思って。そこから、顔を出して本格的に活動していこうと思い、顔出しを決めました。
林:初めてのライブが大きかったのですね。

『ユイカ』:みんなが私の顔を見たことがなかったように、私もみんなの顔を見たことがなかったので、本当に私の曲を聴いている人が存在するのか、わからなかったんです。
それまで、SNSのコメントしか見たことがなかったんですけど、いざライブをやってみたら、みんなすごくキラキラした顔で聴いてくれて、感動しました。そこで顔出しを決めたので、めちゃくちゃ幸せでした。
林:すごい行動力です。顔出ししたことでの反響はいかがですか?
『ユイカ』:最初は不安もあったんですが、みなさん温かいコメントばかりをくださって。周りの友だちも「よかったね」と言ってくれて、もうすごく恵まれているなと思って、ありがたい気持ちでいっぱいです。
林:ご自身に変化はありましたか?
『ユイカ』:それまで音楽は、趣味みたいな感じのポジションだったんですけど、顔出ししてからは、やっぱり「私もアーティストなんだ」みたいに思っちゃって。それで、ちゃんとしないと、と気が引き締まりました。
林:音楽を始めたのは、いつごろだったんですか?
『ユイカ』:本格的に活動しようと思ったのは高校1年生の終わり、16歳のころかな。中学生くらいから、ギターを触ってこっそり弾いたり、家で歌ったりはしていたんですけど。
高校1年生の3月に『好きだから。』という曲のまだAメロくらいしかない40秒くらいのものをTikTokに投稿したら、いろんな方に見ていただいて。
それまでは、カバー曲を投稿することが多かったのですが、そこから、オリジナルを投稿するようになり、やっぱり自分で曲を書いてシンガーソングライターとして活動したいな、と思うようになりました。
『好きだから。』は、学生らしい恋模様を男女それぞれの目線で歌ったラブソング。二つの片思いが両思いにつながっていくという、ギミックの効いた歌詞と繊細で透き通るような歌声がSNSを中心に話題となり、やがて香港、台湾、タイなどSpotifyのバイラルチャートも席巻するようになりました。
その後は年間3~5曲というハイペースでリリースを続け、ヒットを連発。そんな『ユイカ』さん流の“バズる秘訣”は、「女の子がかわいく見えるBGM」!?